化学療法室について
化学療法室は、外来通院されているがん患者さんを対象とした点滴による化学療法を提供する場所です。
当院は、5大がんをはじめ疾患の知識・経験豊富な医師が各診療科に常勤しており、患者さん・ご家族に安心して治療を受けていただけるよう認定看護師を中心に看護師がサポートします。
治療中や治療後に体調が悪くなった場合には、そのまま入院して静養していただくことが可能です。
心身快適な環境での治療
当院の化学療法室は、日当たりのよい明るいお部屋です。8台のベッドと7台のリクライニングシートがあり、楽な姿勢で治療を受けることができます。専用のテレビ台が完備されていますので、お好みのDVDを見ることもできます。
ベッドとリクライニングシートの台数に限りがあり、ご希望に添えない場合がありますので、ご了承ください。
診療の流れ
- 1 問診
来院後、各診療科の看護師が問診をさせていただきます。(有害事象スクリーニングの記載)調子が悪かったり心配事がある場合はなんでもご相談ください。
- 2 診療方針の決定
担当医師がシートを確認し、採決の結果や診察の結果を総合して、化学療法を行うかどうかを決定します。
- 3 薬剤の準備
専門の薬剤師が専用の調剤室で薬剤を準備します。専門の薬剤師が調剤するので危険が少なく安全です。
- 4 化学療法の開始
医師が点滴を確保して、化学療法が始まります。
当院で行っている化学療法
詳しくはがんの治療法よりご覧ください。
よくあるご相談
以下の質問をクリックすると詳細情報を開きます。
取り残しなくがんの手術は成功ですと言われましたが、どうして化学療法が必要なのですか?
抗がん剤治療には大きく以下の3つがあります。
- 取り残しや再発、あるいは最初から取ることが出来ないがんに対する化学療法
- 術前の化学療法
- 術後の補助化学療法
2と3は、がんがしっかりとれても術後の再発する確率をなるべく低くするための治療なのです。
紹介状は必要ですか?
絶対に必要というわけではありませんが、これまでの治療の経緯や使ってきた薬剤の情報を知るためにはこれまでかかっていた医師からの紹介状はあった方が診療がスムーズに運びます。
医療費が心配です…
医療費等についてはがん相談支援センターのメディカルソーシャルワーカーに相談することもできます。
外来でしか治療はできないのですか?
入院でも治療は可能です。使う薬剤や患者さんの状態で入院で行うか、外来で治療を行うかを決めることができます。
薬剤が変更になる場合(初回治療)は基本的には入院しての治療です。
電話予約はできますか?
できません。まずは外来を受診していただき、患者さんの状態を診察してから化学療法を行います。
午後からの治療は可能ですか?
抗がん剤治療には短時間で終わるものから、朝早く初めても夕方近くまでかかるものまで様々です。
基本的には午前の早い時間から加療を始めています。もし、治療中や治療後に体調が悪くなった場合でも早い時間であれば、その後の検査や診療がより安全に行えるからです。
高齢ですが抗がん剤加療は可能ですか?
抗がん剤は若い方でも苦痛を伴うことがあります。加療を行うことで得られる利益が、高齢であることの危険性よりも勝ると判断されれば、抗がん剤加療を行うこともあります。
子供がいるのですが、預かってもらえる場所はありますか?
敷地内に保育施設があります。時間単位の受け入れに関しては直接お問い合わせください。
妊娠していますが、大丈夫ですか?
妊娠前期(4か月前)は施行すべきではありません。(ガイドライン推奨グレードD)妊娠中期、後期でも安全性は確立されていませんが、必要と判断される場合は検討はしてもよいことになっています。(ガイドライン推奨グレードC1)
その他
各学会ホームページ