部門紹介
地域の三次救急医療体制の状況と既存の救命救急センターを補完する観点から、2014年7月に北九州・福岡両政令都市間に立地する当院が地域救命救急センターとして承認を受けました。
救命救急センターとは
救急指定病院のうち、二次救急で対応できない複数診療科領域の重篤な患者に対し、高度な医療技術を提供する三次救急医療機関です。救命救急センターは福岡県内に10か所あります。
主な対象疾患
- 心肺停止
- 重症多発外傷
- 急性心筋梗塞
- 脳卒中
- 急性腹症
- 重症頭部外傷
- 呼吸不全
- 急性腹症等の急性疾患
※複数診療科にまたがる重篤な病態は、当院が入院まで担当しています。
診療案内
診療体制
当センターは救急科と全診療科との協力の下に運営され、地域の皆様への救急医療を提供しております。
診療方針
救急外来の特殊性をご理解いただき、ご協力をお願いします
重症患者さんを最優先して診察します
外来受診される患者さんの病状を医師または看護師が評価し、緊急性があると判断した患者さんは受付順に関わらず優先的に診察します。重症患者さんの診察や処置で時間を要する場合は、かなりの時間お待ちいただくことがあります。
救急外来は当直医による診察です
救急外来は当直医による診察となり、診察までに時間を要することがあります。また、検査や処置も緊急に可能なものに限らせていただきます。
入院や検査の要否は医師により判断します
入院や検査の必要性は医師の判断により決定させていただきます。病状によっては他院を紹介させていただくこともあります。
再度、各科の外来受診をしていただきます
救急外来を受診された患者さんは、原則として次の診察日に各専門科外来を受診していただきます。よって投薬期間は次の診察日までとなり、定期処方は出来ません。また、夜間・休日は診断書を発行できません。
救急外来診察を円滑に行うため、下記に該当する患者さんの診察はお断りする場合があります。
- 暴力行為をする方(直ちに警察へ通報します)
- 大声を出すなど、他の患者さんが不快に感じる行為をする方
- その他、診療に支障をきたす行為をする方
診療実績
2023年 救急搬送患者データ
救急搬送件数:4,164件 内入院:3,143件
入院患者の内訳
内科系:1,637件(脳内:300件、消化器内:477件、呼吸器内:443件、感染症内:137件、循環器内:280件)
外科系:408件(整形外:314件、脳外:94件)
小児科:306件
応需状況
応需率:97.2%(応需件数 4,164件/受入要請件数 4,286件)
不応需件数:122件(処置室満床:46件、救急患者処置中:31件、専門外:12件、その他:33件)
スタッフと専門領域
救急科
宇津 秀晃 うづ ひであき
救命救急センター長専門分野
- 救急医学、外傷学、災害医療、航空医療、病院前救護
取得資格
- 日本専門医機構救急科専門医、日本航空医療学会認定指導者、麻酔科標榜医
臨床研修指導医、看護師特定行為研修指導者
日本救急医学会ICLSコースディレクター/ ICLS指導者養成WSディレクター
JPTECインストラクター・世話人、PEMECマスターインストラクター
J-MELS(日本母体救命システム普及協議会)インストラクター
日本DMAT隊員、統括DMAT、福岡県DMAT
福岡県災害医療コーディネーター
福岡県救急業務メディカルコントロール協議会委員
福岡地域救急業務メディカルコントロール協議会事後検証医
日本救急医学会九州地方会評議員、福岡救急医学会評議員 所属学会
- 日本救急医学会、日本臨床救急医学会、日本集中治療医学会、日本外傷学会、日本航空医療学会 など
救急科
小林 敦人 こばやし あつと
救急科専攻医取得資格
- JATEC、JPTEC、ACLSプロバイダー
所属学会
- 日本救急医学会、日本集中治療学会、日本外傷学会 など
ひと言
9月より当院に赴任して参りました救急科の小林でございます。まだまだ未熟者ですが、患者様のお役に立てるよう精一杯がんばりますのでよろしくお願いします。