診療科紹介
小児科では、小児救急や感染症などの総合一般小児科診療に加え、血液・神経・発達・内分泌・循環器・喘息・アレルギー・腎疾患などの専門診療を行っています。
小児外科疾患、整形外科疾患などの初期対応も小児科が行い、責任を持って専門科、専門機関にご紹介させていただきます。
主な対象疾患
- 感染症
- 神経疾患
- 気管支喘息
- 食物アレルギー・アトピー性皮膚炎
- 呼吸器疾患
- 睡眠時無呼吸症候群
- 血液・腫瘍性疾患
- 内分泌疾患
- 循環疾患器
- 腎疾患
診療案内
一般小児の入院は基本的にはいつでも可能です。かかりつけの先生や急患センターの先生から紹介状をもらってからご連絡ください。小さいお子さんの場合は保護者の付き添いをお願いしています。
結核感染症病棟(計50床・成人との混合)があり、入院加療の必要な小児結核や小児新型コロナウイルス感染症などの対応をします。
いずみ病棟(120床)では重症心身障害児(者)の方々の短期入所(ショートステイ)・契約入所を行っています。重症心身障害児(者)の医療入院(急な病気による入院)は一般病棟への入院となります。
疾患別情報
以下の疾患名をクリックすると詳細情報を開きます。
感染症
小児の日常疾患としては最も多いものです。多くは外来にて治療が完結するものが多いですが、中には敗血症、髄膜炎、脳炎、肺炎、胃腸炎、尿路感染症など、入院加療が必要なものもあります。それぞれの特徴に合わせ、点滴やお薬の投与などを行います。また、結核精密検診及び治療も行っています。
神経疾患
小児神経外来では、首の座りが遅い、独り歩きしない、言葉が出ない、など乳幼児の発達の遅れや、けいれん性疾患、歩行の異常、不随意運動、麻痺、筋力低下など、あらゆる神経・筋肉の症状に関する診断と治療を行っています。必要に応じ、血液検査、発達検査、電気生理学的検査、CT検査、MRI検査、SPECTなどの精査を行います。
気管支喘息
小児喘息は80%の人が3歳までに発症します。また、小児喘息が大きくなっても治らない場合もあります。喘息を重症化させないためには、①治療は発作の時だけではなく、発作がないときに予防を行うこと、②早く診断をつけることで予防を開始するタイミングを逸さないことなどが大事です。
当院では、アレルギー検査・肺機能検査・気道過敏性検査など様々な検査を組み合わせて、その子供に最適な治療を行います。また、喘息といわれて治療を受けているのにうまくいかないお子さんの中にはほかの病気が隠れていることもあります。CTや嚥下造影などを行って、隠れた病気がないか調べます。
食物アレルギー・アトピー性皮膚炎
食べ物でじんましんが出たり湿疹が出たりするお子さんに、血液検査・食物負荷試験を行って原因食物を突き止めたり、食べられるようになったかを確認します。また、皮膚科と連携して適切なスキンケアを行えるようにします。
呼吸器疾患
肺におかしな影がある・呼吸困難がある方などに、レントゲン検査・CT・MRI・換気血流シンチなどを行って、診断・治療を行っています。慢性呼吸不全の方には、在宅酸素療法や在宅人工呼吸管理(NPPVなど)を行っています。
睡眠時無呼吸症候群
寝ているときに「イビキがすごい」「息が止まる」方に終夜睡眠ポリグラフという検査を行って、無呼吸があるかどうかの検査を行っています。また、必要な方には、CPAPという機械で寝ている間の呼吸をサポートします。
血液・腫瘍性疾患
貧血、出血傾向、リンパ節腫脹および不明熱の原因としての小児腫瘍疾患の鑑別と確定診断を行います。腫瘍性疾患の治療については、九州大学病院小児科と連携して行います。
低ガンマグロブリン血症に対する定期補充療法、血友病の出血時の血液凝固因子製剤の補充を行っています。その他、鉄欠乏性貧血、好中球減少症、特発性血小板減少性紫斑病などの小児をフォローしています。
内分泌疾患
低身長などの成長障害をはじめ、色々な内分泌疾患のお子さんを診療しています。小柄、大柄、肥満、やせ、甲状腺が腫れている、思春期が早すぎるなどの症状があれば、ホルモン異常が疑われます。負荷試験などを行い、ホルモン製剤の投与を行います。
循環器疾患
先天性・後天性心臓病、不整脈、川崎病などを対象としています。高度な検査や治療・手術が必要なお子様は、九州大学病院や福岡市立こども病院などへ紹介します。
腎疾患
週に1回(火曜午後)専門外来を行っています。対象となる疾患は、慢性糸球体腎炎や無症候性血尿などの腎疾患です。学校検尿で3次健診の後に専門医受診を勧められた方や、かかりつけの先生から専門医受診を勧められた方が対象です。
受診の際は、必ずお電話で予約をお願いします。また、紹介状と受診当日の早朝第一尿(朝起きてすぐの尿)を必ず持参してください。
時間外診療
平日は小児科医が当直し、救急車・紹介入院をいつでも受け入れます。また、土、日曜日は原則として、午後5時15分まで小児科医1名が二次救急(入院を必要とする患者さん)の診療にあたります。祝日は小児科医の対応はできません。
時間外の一般診療(紹介状をお持ちでない方)は、行っておりません。かかりつけ医、休日診療所や急患センターの受診をおすすめしています。
参考サイト「こどもの救急」のご紹介
夜間や休日などの診療時間外に病院を受診すべきかどうか、判断の目安などの情報が掲載されています。

診療体制
スタッフ7名中、小児科専門医は6名、救急科専門医1名、小児神経専門医2名、日本アレルギー学会専門医2名、腎臓専門医1名で各領域に精通した医師が診療に当たります。その他の専門外来として、神経・発達、アレルギー、腎臓病、内分泌を対応。血液、循環器、腎臓病は、九大からの専門医が週1回担当します。

診療方針
小児アレルギー疾患・小児救急・重症心身障害児医療を三本柱に、地域の小児2次病院として、地域のこどもたちを守るためのお手伝いができるよう、質の高い医療提供を目指します。
「小児救急から発達障害まで」を目標に、子ども達の健やかな心身の成長、発達の支援、医療に貢献に努めます。
地域の医療機関の方へ
「決して断らない診療」を目指して、小児の急患は、平日~日曜まで診療させていただきますので、遠慮なくご連絡ください。
認定・指定施設
- 日本小児科学会 研修支援施設
- 日本アレルギー学会 基幹施設
診療実績
2021年度
- 紹介患者数:1022名
- 新入院患者数:645名
- 一般外来患者数(一般):7,908名
- 救急車対応数:383件
外来担当医表
小児科
診療科情報
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専門
(予約) |
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午後 |
専門
(予約) |
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血液(江口克秀) 〈喘息検査〉 アレルギー(第2・4)
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循環器(長友雄作) 腎臓(岩屋 友香・第4以外)
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小児神経(藤井史彦) 増本・西間・萩尾
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外来のご案内へ
スタッフと専門領域
小児科
小児科部長
専門分野
- 小児救急、小児神経
取得資格
- 日本小児科学会 小児科専門医・指導医、日本救急医学会 救急科専門医、日本小児神経学会 小児神経専門医
所属学会
- 日本小児科学会、日本救急医学会、日本小児神経学会、日本小児救急医学会
小児科
小児科医長
専門分野
- 小児アレルギー、小児呼吸器
取得資格
- 認定小児科専門医・指導医、日本アレルギー学会専門医・指導医(小児科)
所属学会
- 日本小児科学会、日本アレルギー学会、日本小児アレルギー学会、日本小児呼吸器学会、日本小児臨床アレルギー学会
小児科
小児科医師
専門分野
- 小児呼吸器、アレルギー、栄養
取得資格
- 日本小児科学会 専門医、日本アレルギー学会 専門医(小児科)
所属学会
- 日本小児科学会、日本小児呼吸器学会、日本アレルギー学会、日本小児アレルギー学会、日本臨床栄養代謝学会
小児科
小児科医師
専門分野
- 小児腎疾患
取得資格
- 小児科専門医・指導医、腎臓専門医
所属学会
- 日本小児科学会、日本小児腎臓病学会、日本腎臓学会
小児科
小児科医師
専門分野
- 小児神経
取得資格
- 日本小児科学会専門医、日本小児神経学会 小児神経専門医、てんかん専門医
所属学会
- 日本小児科学会、日本小児神経学会、日本てんかん学会
小児科
小児科医師
所属学会
- 日本小児科学会、日本アレルギー学会
小児科
小児科医師(非)
専門分野
- 小児科一般
取得資格
- 日本小児科学会専門医
所属学会
- 日本小児科学会、日本小児感染症学会、日本小児内分泌学会、日本内分泌学会
小児科
小児科専攻医
所属学会
- 日本小児科学会
小児科
小児科専攻医
所属学会
- 日本小児科学会
小児科
小児科医師(診療援助)
専門分野
- 小児神経、障害児(者)医療
取得資格
- 日本小児科学会専門医
所属学会
- 日本小児科学会、日本小児神経学会、日本重症心身障害学会