診療科紹介
女性の一生は女性ホルモンの状態によって、小児期、思春期、性成熟期、周閉経期、老年期と大きく分けられます。
卵巣から分泌される女性ホルモンは妊娠に関与するのみならず、女性の身体づくり、健康維持のために大切な役割を担っています。
日本ではまだまだお産以外で産婦人科を受診することに抵抗を感じる方が多いのですが、欧米では初経を迎えると婦人科のかかりつけ医を決めて定期的に受診するのが一般的です。
女性ならではの悩みは相談しにくいものですが、かかりつけの婦人科があれば、気軽に相談して頂けます。女性が子どもを欲しいと思った時に安心して子どもを産み育ててほしい、そして健康寿命を楽しんでほしい、それが私たちの願いです。
そのための身体づくりは初経を迎えたときから始まります。当科は生殖内分泌を専門としており、思春期から老年期まで女性の健康を総合的にサポートしていきます。ホルモン剤を中心とした薬物療法、身体にやさしい腹腔鏡や子宮鏡を主とした手術療法を軸に身体を整えるお手伝いをしていきます。
![婦人科 診察室](/wp-content/uploads/2016/12/gynecology2.jpg)
主な対象疾患
- 不妊症(体外受精・顕微授精・人工授精を含む)
- 子宮内膜症
- 子宮筋腫
- 良性卵巣腫瘍
- 子宮ポリープ
- 月経トラブル(月経痛・月経不順・無月経・過多月経・月経前症候群)
- 思春期発来異常
- 更年期障害
- 異所性妊娠
- 卵巣腫瘍茎捻転など
診療案内
疾患別情報
以下の疾患名をクリックすると詳細情報を開きます。
診療体制
常勤医は3名です。部長は、日本産科婦人科学会専門医、日本産科婦人科学会指導医、日本生殖医学会生殖医療専門医、日本女性医学学会女性ヘルスケア専門医、日本産科婦人科遺伝診療学会認定医の資格を持っており、生殖内分泌、ヘルスケア、婦人科領域の診療を得意としています。
診療方針
- 患者さんの年齢、挙児希望の有無等、それぞれの状況に合わせたベストな治療法を選択します。
- 身体への負担、日常生活への影響が小さくなるような治療法を組み合わせて行います。
- 将来の妊孕性を見据えた治療、生活指導を行います。
主な検査・設備
- ART室(体外受精・胚移植専用手術室):採卵と胚移植は専用の手術室で行います。
- 子宮卵管造影検査:レントゲンを用いて子宮の形と卵管の通過性をみる検査です。子宮形態異常や卵管閉塞、卵管狭窄を診断することができます。
- 子宮鏡検査:不妊や過多月経の原因となる子宮の中にあるポリープや筋腫、癒着の状態をみる検査です。
- 経腹経膣超音波検査:骨盤内の子宮・卵巣・卵管の状況をリアルタイムでみる検査です。
- 骨密度検査:DXA法を用いて行う骨粗鬆症の検査です。
- 不育症検査:血液検査・超音波検査・子宮鏡検査・子宮内膜検査などを用いて総合的に検査します。
- MRI検査:筋腫や卵巣腫瘍の性状について画像診断を行います。磁気を用いる検査で、被爆の心配がありません。
地域の医療機関の方へ
外来中心の検査や治療を行ったり、可能な限り身体への負担が小さくなるよう外科治療の前に薬物療法を組み合わせたり、鏡視下手術を第一選択としたりすることによって、学校生活、家庭生活、社会生活に支障のないように努めています。
少子高齢化が進む中で、次の世代を育むことが地域の活性化、日本の発展につながると考え、女性が生き生きと社会で活躍しながら安心して子どもを産み育てることができる環境を整える一助になるよう願いつつ、日々の診療を行っています。
認定・指定施設
- 日本産科婦人科学会専門医研修連携施設
診療実績
2023年度
腹腔鏡手術:39件、子宮鏡手術:25件、開腹手術:14件、腟式手術:5件、人工授精:145周期(妊娠13例)、タイミング法:妊娠20例
体外受精:採卵38周期、新鮮胚移植6周期(妊娠2例)、凍結融解胚移植58周期(妊娠10例)
古賀市子宮頸がん検診
令和6年(2024年)7月1日より、古賀市の子宮頸がん検診とクーポン券対象の子宮頸がん検診が当院婦人科で可能となりました。
実施期間
令和6年7月1日(月)~12月25日(水)の月・火・水・金曜日9:00-11:00
対象者
古賀市に住民票があり、
・一般:令和7年3月31日時点で20歳以上の偶数月生まれの女性
≪個人負担1700円≫
・クーポン券対象:平成15年4月2日~平成16年4月1日生まれの女性
≪クーポン券持参にて無料≫
受診方法
(1) 電話予約が必要です
・受診希望日の3平日前までに電話で予約下さい(例:月曜に検診希望の場合は前週の水曜まで)
・予約の受付は、平日の11:00~16:00です
・電話番号(病院代表):092-943-2331
・「古賀市子宮頸がん検診の予約です」とお伝えください。担当部署につなぎます
・受診日、氏名、生年月日、当院受診歴、検査結果の受取方法について伺います
・保険診療と同日に検診を受けることはできません
・婦人科外来では予約できませんのでご注意ください
(2) 持参するもの
・マイナンバーカードもしくは健康保険証
・診察券(当院受診歴がある方)
・ナプキン1枚
・結果を郵送希望の場合はレターパックライト(院内コンビニエンスストアでも購入できますが、売り切れの場合があります)
(3) 検査当日9:00-11:00に受付を行ってください
(4) 診察申込書、問診票兼結果票を記載ください
(5) 婦人科外来で検診を行います
(6) 受付票を3番窓口に提出し、1700円お支払いください(クーポン券持参の方は自己負担ありません)
(7) 結果受取について
・窓口で受取希望の場合:病院からの電話連絡の後、ご本人がマイナンバーカードもしくは健康保険証を持参して、平日8:30-17:15に2番総合受付にお越しください
・郵送で受取希望の場合:通常、2週間程度で結果が届きます
検診日より1ヶ月経過しても電話連絡や結果が届かない場合はお問い合わせください
(問い合わせ先:092-943-2331 担当:医事課)
注意事項
- 検査対象の年齢、誕生月(偶数月)であることを確認ください
- 電話での予約が必要です(婦人科窓口では予約ができません)
- 検診日は月・火・水・金曜日の9:00-11:00です
- 予約人数には上限があります
- 検診日と同日に保険診療はできません
- 月経中の検診はお避け下さい(正確な診断ができないことがあります)
- 「子宮頸がん」「がん検診」などがんの情報について詳しく知りたい方は、国立がん研究センターのがん情報サービスにアクセス、参照ください。
外来担当医表
スタッフと専門領域
![](/wp-content/uploads/2017/01/pt_gyn_uchida.jpg)
婦人科
内田 聡子 うちだ そうこ
婦人科部長専門分野
- 生殖内分泌、内視鏡
取得資格
- 日本産科婦人科学会専門医、日本産科婦人科学会指導医、日本生殖医学会生殖医療専門医、日本女性医学学会専門医、日本産科婦人科遺伝診療学会認定医
所属学会
- 日本産科婦人科学会、日本産婦人科医会、日本生殖医学会、日本産科婦人科内視鏡学会、日本女性医学学会、日本産科婦人科遺伝診療学会
![](/wp-content/uploads/2023/03/tanaka-a.jpg)
婦人科
田中 章子 たなか あきこ
婦人科医長専門分野
- 生殖内分泌、内視鏡
取得資格
- 日本産科婦人科学会専門医
所属学会
- 日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産科婦人科内視鏡学会
ひと言
4月より当院に赴任して参りました婦人科の田中章子です。専門は生殖内分泌です。患者様とのコミュニケーションを大切に診療を行って参ります。どうぞよろしくお願い致します。