外科(消化管外科・肝胆膵外科・乳腺外科・血管外科)のご案内

消化管外科

消化管外科では、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肛門を対象としています。胃がん、大腸がんなどの悪性疾患をはじめ、虫垂炎、腸閉塞などの救急疾患にも対応しています。多臓器浸潤あるいは多発転移を有する進行癌に対しては消化器内科、放射線科と協力し、術前化学療法、放射線治療を行い、治癒切除を目指します。手術器具や画像システムの発達により鏡視下手術(胸腔鏡、腹腔鏡)がより安全に行えるようになりました。現在、日本内視鏡外科学会技術認定医が2名(内山秀昭、信藤由成)常勤しており、多くの手術を鏡視下に行っています。

鏡視下手術の安全性をさらに高めるために2020年12月にオリンパス社製最新の内視鏡システムVISERA ELITE IIを導入しました。VISERA ELITE II導入により特殊光観察や3次元での手術が可能となりました。特殊光観察により腸管の血流が良好であるかを確認でき、縫合不全のリスク軽減につながりました。また腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術を3次元で行うことによりさらに手術の安全性が高くなりました。

特殊光観察による良好な腸管血流の確認

主な消化管外科手術症例の年次推移

手術名 2016 2017 2018 2019 2020
食道切除再建
(うち鏡視下)
1
0
3
0
2
2
0
0
2
0
幽門側胃切除
(うち鏡視下)
14
1
15
0
16
0
22
20
29
20
胃全摘
(うち鏡視下)
9
0
13
0
10
0
4
3
11
4
噴門側胃切除
(うち鏡視下)
0
0
2
0
0
0
1
1
0
0
結腸切除
(うち鏡視下)
42
0
52
0
26
0
47
38
35
26
直腸切除
(うち鏡視下)
9
0
15
0
15
1
27
21
26
23
虫垂切除
(うち鏡視下)
32
30
22
21
17
13
52
49
43
43
鼠径ヘルニア修復
(うち鏡視下)
51
10
71
0
62
0
58
31
84
77

消化管外科の診療内容

消化管外科の主な対象疾患、手術

  • 1. 胃がん手術
  • 2. 結腸がん手術
  • 3. 直腸がん手術
  • 4. 鼠径部ヘルニア修復術

その他:食道がん手術、腸閉塞手術、虫垂炎手術、閉鎖孔ヘルニア手術、内痔核手術など

消化管外科外来担当医表

消化管外科
  (手術日) (手術日)

受付:8:30 – 11:00

紹介医の方へ:上記時間外、手術日でも適宜対応致します。地域医療連携室までご連絡ください。 0120-212-454)

 

肝胆膵外科

肝胆膵外科では肝臓、胆嚢、胆管、膵臓、脾臓、内臓血管を対象としています。原発性肝がん、胆管がん、膵がんなどの悪性疾患をはじめ、胆嚢結石、内臓動脈瘤などの良性疾患にも対応しています。肝胆膵領域の悪性疾患のほとんどは手術が唯一の治療法であるため、血管合併切除を伴う根治手術も積極的に行っています。

当院は日本肝胆膵外科学会高度技能修練施設であり、高度技能指導医(内山秀昭)、高度技能専門医(辻田英司)が常勤しています。消化管手術同様、近年の手術器具、画像システムの改良により鏡視下手術が安全に行えるようになりました。

現在、肝胆膵領域鏡視下手術を担当する日本内視鏡外科学会技術認定医が常勤しており、肝胆膵領域においても積極的に腹腔鏡下肝切除、腹腔鏡下膵体尾部切除などの鏡視下手術を行うようにしています。
 

血行再建を要する肝門部領域胆管がん手術

腹腔鏡下肝切除手術の術創

開腹肝切除手術の術創

下膵十二指腸動脈瘤切除再建術

主な肝胆膵外科手術症例の年次推移

手術名 2016 2017 2018 2019 2020
肝切除
(うち鏡視下)
26
0
22
0
26
0
24
0
20
2
膵頭十二指腸切除
(うち鏡視下)
9
0
7
0
12
0
13
0
17
0
膵体尾部切除
(うち鏡視下)
5
0
4
0
7
0
5
0
8
3
胆嚢摘出
(うち鏡視下)
115
78
103
72
99
93
114
112
104
94

肝胆膵外科の診療内容

肝胆膵外科の主な対象疾患、手術

  • 1. 原発性肝がん手術
  • 2. 転移性肝がん手術
  • 3. 膵がん手術
  • 4. 胆管がん手術
  • 5. 胆石症手術

その他、十二指腸がん手術、良性膵腫瘍手術、総胆管結石症手術、肝嚢胞手術、内臓動脈瘤切除再建手術、脾臓手術など

肝胆膵外科外来担当医表

肝胆膵外科
  (手術日) (手術日)

受付:8:30 – 11:00

紹介医の方へ:上記時間外、手術日でも適宜対応致します。地域医療連携室までご連絡ください。 0120-212-454)

 

乳腺外科

乳腺外科では、乳がんや乳がんの疑いのある腫瘍、良性腫瘍、乳腺炎など、乳房に関連する疾患について診断から治療(手術・ホルモン療法・化学療法・分子標的療法)まで行なっています。

術式や治療法は、患者さんやご家族と相談しながら最適な方法を選択していますが、内視鏡下手術や乳房再建手術をご希望される場合は専門施設をご紹介しております。放射線療法は放射線科と連携して行なっています。日本乳癌学会乳腺専門医(石田真弓)が担当しています。

乳房切除手術の年次推移

手術名 2016 2017 2018 2019 2020
乳房切除 25 22 20 15 10
乳房部分切除 19 30 13 10 10

乳腺外科の診療内容

乳癌の診療に関しては以下をクリック

国立がん研究センターがん情報サービス がんの冊子(乳がん)
https://ganjoho.jp/data/public/qa_links/brochure/odjrh3000000ul0q-att/144.pdf

患者さんのための乳癌診療ガイドラン(日本乳癌学会)
http://jbcs.gr.jp/guidline/p2019/guidline/

 

乳腺外科外来担当医表

乳腺外科
  (手術日) (手術日)

受付:8:30 – 11:00

 

血管外科

血管外科では全身の動脈疾患、下肢静脈瘤に対する診療を行っております。また、高齢で併存疾患をお持ちの方に対しても他科との連携を密に測り、患者さんにとって最善の治療を行っていきたいと存じますので何卒よろしくお願いいたします。
松本拓也が担当させていただきます。

主な血管外科手術症例の年次推移

手術名 2016 2017 2018 2019 2020
腹部・腸骨動脈瘤
切除再建
1 4 2 8 9
腹部・腸骨動脈瘤
ステントグラフト
14 7 7 7 16
動脈閉塞症
バイパス
6 8 8 17 9
静脈瘤 49 42 33 36 26

血管外科の診療内容

得意とする専門分野

腹部大動脈瘤

腹部大動脈瘤は腹部大動脈が拡張し、放置すると破裂して致死的大出血をきたす疾患です。かつては開腹・人工血管移植術(図1)が必要でしたが、開腹を行わない血管内治療(ステントグラフト内挿術:図2)も積極的に行っています。

図1.腹部大動脈瘤に対する人工血管置換術

図2.ステントグラフト内挿術

閉塞性動脈硬化症

閉塞性動脈硬化症は血流障害により、歩行困難(間欠性跛行)、下肢痛、潰瘍・壊疽をきたす疾患です。症状に応じて、個々の症例に最適な治療方針(薬物治療、血管内治療、バイパス術のいずれが最適か)を決定しています。

比較的症状の軽度の患者さんに対しては薬物治療を開始しますが、十分な症状の改善が得られない場合には血行再建術を行います。血行再建術にはカテーテルを用いた血管内治療とパイパス手術があります。血管内治療は近年急速に進歩しており、様々な領域に施行可能となっていますが(図3,4)、カテーテル治療が困難な場合や再閉塞例ではバイパス手術を行います。

近年、糖尿病を患っている患者さん、血液透析を受けている患者さんが多くなり、難治性潰瘍・壊疽を伴う重症虚血肢の治療が増えています。従来は血行再建不能と判断され、下肢切断に至るものも少なくありませんでしたが、積極的に足部(脛骨動脈、足背動脈、足底動脈)までのバイパス(図5,6)を行うことにより、可能な限り大切断(大腿や下腿切断)を回避できるように努めています。

図3.腸骨動脈に対するカテーテル治療

図4.大腿動脈に対するカテーテル治療

 

図5.両下肢に対する大腿-足部バイパス術

図6.内側足底動脈へのバイパス

下肢静脈瘤

下肢静脈瘤は下肢の皮下静脈が拡張・蛇行し、下肢のむくみ、だるさなどをきたす疾患です。症状や患者さんの希望に応じて、根治的なストリッピング手術やレーザー治療(図7)を行っています。

レーザー治療には最新鋭のELVeSレーザー1470を導入し、術後疼痛の少ない治療を行っています。グルー治療は、いわゆる接着剤を用いた神経損傷がほぼ皆無の究極の静脈瘤治療です(図8)。

図7.下肢静脈瘤レーザー焼灼術

図8.下肢静脈瘤に対する医療用接着剤(グルー)治療
  「ベナシール治療」

 

血管外科外来担当医表

血管外科
(手術日) (手術日)

受付:8:30 – 11:00

紹介医の方へ:上記時間外、手術日でも適宜対応致します。地域医療連携室までご連絡ください。 0120-212-454)

 

スタッフと専門領域 (※名前をクリックすればプロフィールが出ます。)

内山 秀昭

外科部長

経歴
1993年3月 九州大学医学部卒業
1993年6月 九州大学医学部附属病院第二外科(研修医)
1994年4月 広島赤十字・原爆病院外科(研修医)
1995年4月 九州大学大学院医学博士課程
1999年4月 宗像医師会病院外科(医員)
2002年11月 米国Mount Sinai Medical Center留学
2004年4月 九州大学病院第二外科(医員)
2005年4月 九州大学病院第二外科(助手)
2006年4月 済生会福岡総合病院外科(部長)
2008年4月 徳島大学消化器・移植外科(助教)
2009年4月 九州大学病院消化器・総合外科(助教)
2010年4月 九州大学病院消化器・総合外科(講師)
2011年4月 福岡市民病院外科(科長)
2015年4月 九州大学大学院外科集学的治療学講座(准教授)
2016年4月 松山赤十字病院外科(部長)
2017年4月 済生会福岡総合病院外科(主任部長)
2020年4月 福岡東医療センター外科(部長)
専門医・資格
日本外科学会専門医・指導医
日本消化器外科学会専門医・指導医・評議員
日本がん治療認定医機構認定医
日本肝臓学会専門医
日本消化器病学会専門医・九州支部評議員
日本肝胆膵外科学会高度技能指導医
日本移植学会専門医
日本内視鏡外科学会技術認定医
Fellow of the American College of Surgeons
da Vinci console surgeon certificate
九州大学非常勤講師
徳島大学非常勤講師
趣味・特技
読書、テニス(ウィークエンドプレーヤー)、最近ゴルフも
ひと言
患者さんに最高の外科診療を提供できるよう日々努力しております(現在も進化しています)。

松本 拓也

血管外科医長

経歴
1994年3月 九州大学医学部卒業
1994年5月 九州大学医学部附属病院第二外科(研修医)
1995年4月 済生会唐津病院外科(研修医)
1996年4月 九州大学医学部附属病院第二外科(医員)
2000年8月 済生会唐津病院外科(医員)
2001年4月 米国ミネソタ Mayo clinic (Research Fellow)
2003年4月 九州大学医学部附属病院第二外科(医員)
2004年4月 九州大学病院消化器・総合外科(助手)
2005年4月 済生会福岡総合病院 外科(部長)
2006年9月 済生会唐津病院 外科(部長)
2009年4月 九州大学病院消化器・総合外科(助教)
2010年4月 川崎幸病院心臓血管外科(医員)
2011年4月 九州大学病院消化器・総合外科(助教)
2016年4月 九州大学病院消化器・総合外科(講師)
2017年4月 国際医療福祉大学 医学部血管外科(主任教授)
2020年4月 九州中央病院大動脈・血管センター長血管外科部長
2020年10月 福岡県済生会八幡総合病院血管外科(部長)
2021年4月 福岡東医療センター外科(医長)
専門医・資格
日本心臓血管外科修練指導
日本外科学会指導医
日本脈管学会研修指導医
腹部大動脈ステントグラフト指導医
胸部大動脈ステントグラフト指導医
血管内レーザー焼灼術指導医
日本血管外科学会血管内治療認定医
Fellow of the American College of Surgeons
日本血管外科学会評議員
日本脈管学会評議員
日本心臓血管外科学会評議員
日本血管外科学会 臨床研究推進委員会委員
趣味・特技
旅行、野球、温泉
ひと言
体に負担のかからない優しい治療を実践します。カテーテル治療、手術どちらも行います。

石田 真弓

乳腺外科医長

経歴
1997年3月 佐賀医科大学医学部医学科卒業
1997年5月 済生会福岡総合病院外科(研修医)
1998年4月 九州大学病院第二外科(研修医)
1999年4月 栄光病院外科(医員)
2000年4月 九州大学消化器・総合外科(医員)
2002年4月 栄光病院外科(医員)
2003年4月 九州がんセンター乳腺科(医員)
2004年4月 佐賀県立病院好生館緩和ケア科(医員)
2006年4月 九州がんセンター乳腺科(医員)
2007年4月 済生会福岡総合病院外科(医員)
2011年4月 九州がんセンター乳腺科(医員)
2018年4月 福岡東医療センター外科(医長)
専門医・資格
日本外科学会専門医
日本乳癌学会専門医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
趣味・特技
読書、映画鑑賞
ひと言
科学的根拠(エビデンス)およびガイドライン推奨に基づいて、個々の患者さんの希望を反映した治療を一緒に選択していきたいと思います。

辻田 英司

肝胆膵外科医長

経歴
1998年3月 九州大学医学部卒業
1998年6月 九州大学医学部附属病院第二外科(研修医)
1999年4月 佐賀県立病院好生館外科(研修医)
2000年4月 九州大学大学院医学博士課程
2004年4月 福岡歯科大学医科歯科総合病院外科(助手)
2005年4月 九州大学病院第二外科(医員)
2006年4月 麻生飯塚病院外科(医長代理)
2008年4月 広島赤十字・原爆病院外科(医師)
2014年4月 九州がんセンター外科(医師)
2015年4月 九州がんセンター肝胆膵外科(医師)
2016年4月 九州がんセンター肝胆膵外科(医長)
2017年4月 福岡東医療センター外科(医長)
2019年4月 福岡東医療センター肝胆膵外科(医長)
専門医・資格
日本外科学会専門医・指導医
日本消化器外科学会専門医・指導医・消化器がん外科治療認定医
日本肝胆膵外科学会評議員・高度技能専門医
日本外科感染症学会認定医・暫定教育医
ICD制度協議会 インフェクションコントロールドクター(ICD)
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
趣味・特技
読書、散歩
ひと言
「高難度の手術をより安全かつ確実に行うこと」を信条に、奇をてらわない治療を提供します。

信藤 由成

外科医師

経歴
2007年3月 広島大学医学部卒業
2007年4月 広島市立安佐市民病院(初期臨床研修医)
2009年4月 大和高田市立病院外科(医員)
2012年4月 島根県立中央病院外科(医長)
2014年4月 広島共立病院外科(医員)
2016年1月 九州大学病院第二外科(医員)
2016年7月 九州がんセンター消化管外科(医員)
2017年4月 九州中央病院外科(医員)
2019年1月 福岡東医療センター外科(医員)
専門医・資格
日本外科学会専門医
日本消化器外科学会専門医・消化器がん外科治療認定医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本消化管学会胃腸科専門医・指導医・代議員
日本内視鏡外科学会技術認定医
趣味・特技
自転車・バイク、海外ドラマ鑑賞
ひと言
高齢化社会が進んでいますが、年齢を感じさせないお元気な高齢者が増えています。外科は手術をするので術後はどうしても一時的に体力も落ちてしまいますが、術後もお元気な生活を送れるようにしっかり治療戦略を立ててサポートいたしますので、一緒に頑張っていきましょう。

是久 翔太郎

外科医師

経歴
2012年3月 久留米大学医学部医学科卒業
2012年4月 国立病院機構九州医療センター(初期臨床研修医)
2014年4月 九州大学大学院医学博士課程
2018年4月 国立病院機構九州医療センター消化管外科(医員)
2019年4月 国立病院機構大分医療センター外科(医員)
2021年4月 国立病院機構福岡東医療センター外科(医員)
専門医・資格
日本外科学会専門医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
趣味・特技
映画鑑賞
ひと言
消化管疾患(食道、胃、大腸)の治療に携わっています。患者さんに寄り添い、手術をうけてよかったと言っていただけるよう一所懸命に頑張ります。

龍神 圭一郎

外科専攻医

経歴
2018年3月 九州大学医学部卒業
2018年4月 済生会福岡総合病院(初期臨床研修医)
2020年4月 済生会福岡総合病院外科(専攻医)
2021年4月 福岡東医療センター外科(専攻医)
専門医・資格
外科専攻医として研鑽中です。
趣味・特技
映画鑑賞
ひと言
患者様とのコミュニケーションを大事にしながら、日々成長できるよう頑張ります。分からないことがありましたら気軽にお聞きください。

南 祐

外科専攻医

経歴
2019年3月 北海道大学医学部卒業
2019年4月 聖マリア病院(初期臨床研修医)
2021年4月 福岡東医療センター外科(専攻医)
専門医・資格
外科専攻医として日々研鑽中です。
趣味・特技
アイスホッケー、ゴルフ
ひと言
手術という侵襲のある行為を行うには技量はもちろんのこと、倫理観・学問も追求すべきだと考えています。それらを磨きつつ、患者さんへ寄り添える医師になれるよう精進します。