腎臓内科

診療科紹介

腎臓内科

腎臓内科は、検診でのタンパク尿、eGFR(糸球体ろ過量)の低下から重度腎疾患・急性腎障害の集学的治療・長期透析の合併症まで、地域における腎疾患・透析療法の中核施設として様々な疾患に対応しています。

主な対象疾患

腎疾患
  • タンパク尿
  • eGFR(糸球体ろ過量)の低下
  • 慢性腎臓病(CKD)
  • 急性腎障害
  • ネフローゼ症候群
  • 血管炎症候群
  • 遺伝性のう胞腎
  • 自己免疫疾患に関連した腎疾患
  • 電解質異常など
透析関連
  • 透析療法(血液透析・腹膜透析)の開始
  • バスキュラーアクセス(シャント)の作成やトラブル対応
  • 経皮的血管拡張術(PTA)
  • 二次性副甲状腺機能亢進症
  • 腎性貧血など維持透析全般に関するトラブル

診療案内

疾患・治療別情報

以下の疾患・治療名をクリックすると詳細情報を開きます。

慢性腎臓病(CKD)

CKDは末期腎不全だけでなく、心血管疾患、死亡のリスクになると言われており、CKDの進行を抑えることは、心血管疾患や死亡のリスクを抑えることにつながります。2023年に日本腎臓学会は、CKDの患者数は全国で2,000万人であり成人の5人に1人がCKDであると報告しました。腎臓内科では、腎機能低下を抑えるため様々な提案を行います。CKDの原因を考え、より的確な治療を行うことを心掛けています。例えば、慢性糸球体腎炎では免疫を抑える薬剤を使うなど特殊な治療が選択できます。遺伝性のう胞腎では、のう胞増大を抑える薬剤が使えることがあります。eGFRがさほど低下していない場合は、腎生検という組織検査を行うことで原因を確定することがあります。

同じ診断名でも、患者さんのご意思、年齢、背景、併存疾患により治療方針は異なります。患者さんのご意思を必ず踏まえたうえで最良の治療方針を決めるように心掛けています。

腎代替療法

eGFR 15 ml/分未満は、腎代替療法が必要になってきている状態です。腎代替療法は、病院に週3回通って治療を行う血液透析、自宅で行う腹膜透析、そして腎移植があります。患者さんとご家族には、これらを説明してどの治療が患者さんに向いているか十分に考えてもらい、主体的に治療法を選んで頂くようにしています。患者さんに主体的に選んでもらうことが、その後も前向きに透析療法を続けることにつながるからです。

当院では、腎臓病相談外来(予約制)を開設しております。それぞれの治療法について腎代替療法専門指導士、腎臓病療養指導士が時間をかけて説明し、患者さんが安心して治療法を選んで頂けるようにお手伝いをしています

バスキュラーアクセス(シャント)手術 - 経皮的血管拡張術(PTA)

自己血管によるシャント作成術、人工血管留置術、長期留置カテーテル挿入術、動脈表在化術、シャント瘤除去術など、すべてのバスキュラーアクセス手術を当院で行っています。PTAは予定・緊急ともに対応しバスキュラーアクセスが長持ちするように心掛けています。また腹膜透析用カテーテル挿入術、腹膜透析カテーテル経路変更術など血液透析・腹膜透析に関連した手術全般に対応しています。

透析室

2024年12月に透析室を6床から12床へ拡張し、透析患者さんの予定・緊急入院をお待たせすることなくスムーズに行えるようになりました。透析室内にはフリーWi-Fiを完備し、透析治療中の患者さんが自由に使用することが出来ます。

血液透析以外の血液浄化については、血漿交換、血液免疫吸着、CHDFといった急性血液浄化療法も行っています。

診療体制

認定内科医、総合内科専門医含む内科領域を専門とした医師が担当します。腎疾患には腎臓専門医・指導医が、透析療法の問題に対しては透析専門医・指導医が診察を行い、患者さんのご希望に沿ってより良い治療を提供します。腎臓内科全員で緊密に情報交換を行いながら、より良い治療を提供するように心掛けています。

診療方針

  • 腎疾患、透析療法、血液浄化療法のあらゆる分野に対応し、軽症・重症を問わず積極的に対応致します。
  • 優しく丁寧に診察し、患者さんの考えに寄り添って治療方針を決定します。
  • 慢性腎臓病の進行を抑えるために様々な提案を行います。

主な検査・設備

  • 腎生検診断
  • シャント造影
  • 炭酸ガス造影

地域の医療機関の方へ

地域の先生方と緊密に連携を取りながら診療を行っていきます。安定している患者さんについては、日常診療を地域の先生方にお願いすると思いますがよろしくお願いします。軽症・重症問わずお気軽にご相談ください。

認定・指定施設

  • 日本腎臓学会 教育施設
  • 日本透析医学会 認定施設

診療実績

        
項目 2021202220232024
入院血液透析回数 2586回 2437回 2578回 2519回
透析導入数 44名 44名 40名 34名
腎生検 35名 28名 29名 39名
腎臓内科手術 79例 98例 90例 85例
シャントPTA 54例 54例 92例 119例
腎臓病相談外来実施回数 109件 53件 62件 31件

外来担当医表

腎臓内科
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新患
再来
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スタッフと専門領域

腎臓内科

黒木 裕介 くろき ゆうすけ

腎臓内科部長

専門分野

腎臓内科、透析療法、バスキュラーアクセス

取得資格

日本内科学会 総合内科専門医、日本腎臓学会 腎臓専門医・指導医、日本透析医学会 透析専門医・指導医

所属学会

日本内科学会 、日本腎臓学会、日本透析医学会

腎臓内科

永江 洋 ながえ ひろし

内科医長(腎内)

専門分野

腎臓内科

取得資格

日本内科学会 認定内科医、日本腎臓学会 腎臓専門医・指導医、日本透析医学会専門医

所属学会

日本内科学会・日本腎臓学会・日本透析医学会

腎臓内科

荒瀬 北斗 あらせ ほくと

内科医師(腎内)

専門分野

腎臓・透析分野

取得資格

日本内科学会 認定内科医、日本腎臓学会 腎臓専門医、日本透析医学会 透析専門医

所属学会

日本内科学会、日本腎臓学会、日本透析医学会

腎臓内科

橋本 諒司 はしもと りょうじ

腎臓内科医師

専門分野

腎疾患・透析

所属学会

日本内科学会、日本腎臓学会

ひと言

4月より赴任して参りました、腎臓内科の橋本と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

腎臓内科

中野 利恵子 なかの りえこ

腎臓内科専攻医

所属学会

日本内科学会

ひと言

今年度より腎臓内科専攻医として赴任いたしました。精一杯努めますので、よろしくお願いいたします。

腎臓内科

木船 美菜 きふね みな

腎臓内科専攻医

専門分野

腎疾患

所属学会

日本内科学会

ひと言

4月より当院に赴任して参りました腎臓内科の木船と申します。慣れないことも多くご迷惑おかけするかと存じますが、精一杯努めますので、どうぞよろしくお願いいたします。

腎臓内科

片渕 律子 かたふち りつこ

内科医師(腎内)

専門分野

腎臓内科

取得資格

日本内科学会 総合内科専門医、日本腎臓学会 腎臓専門医・指導医、日本透析医学会 透析専門医・指導医

所属学会

日本内科学会、日本腎臓学会、国際腎臓学会、日本透析医学会、移植腎臓病理研究会(幹事)、IgA腎症研究会(幹事)