循環器科のご案内
メンバー紹介
部長小池 明広
医長中司 元
医員細谷 まろか、鳥谷 亮平、吉岡 卓、進藤 周一郎、山部 雄亮、山口 統子
当科の特徴・取り扱い疾患
虚血性心疾患(急性心筋梗塞や狭心症)、不整脈、心臓弁膜症、心筋症、心不全、成人先天性心疾患、肺高血圧症、動静脈疾患、血圧異常など
手術件数(2020年)
冠動脈カテーテルインターベンション:204件(心筋梗塞例36 件を含む)、末梢血管カテーテルインターベンション:35件、不整脈カテーテルアブレーション:1件、ペースメーカ植え込み術:50件(リードレスペースメーカ5件を含む)
地域の先生方へ
成人の循環器疾患は疑い例にかかわらず24時間365日、いつでも必ず診療させていただきますので、遠慮なくご連絡ください。
心臓外科はありませんが、迅速な評価の上、必要に応じて九大病院をはじめとした近隣施設と連携して適切に対応致します。
診療について
虚血性心疾患、心不全、不整脈、動静脈疾患など心臓と血管の様々な病気の診療を主に行っています。これらの循環器病は急に起こり、時に致命的になることがありますので、循環器科では常に急患に対応できるよう、24時間体制で待機しています。
クリニックなど近隣医療施設からの詳しい検査や専門的な治療の依頼は、いつでも喜んでお引き受けいたします。ご紹介いただいた患者さんは、紹介元の先生にお返しすることを基本原則にしていますので、何卒よろしくお願いいたします。
対象疾患
虚血性心疾患
冠動脈(心臓を栄養する血管)の動脈硬化性変化により、狭心症や心筋梗塞などの命に係わる疾患を呼びおこします。早期の診断や治療が必要です。当科ではエコーや運動負荷心電図など非侵襲的検査をはじめ、冠動脈CT検査及び冠動脈造影検査(カテーテル検査)による検査を行っています。
治療を要する冠動脈の病気が見つかった際には、カテーテルインターベンション(カテーテルを用いた冠動脈形成術、ステント植え込み術)を行っています。当院では年間約300例のカテーテルインターベンションを施行しています。
急性心筋梗塞や不安定狭心症ではなるべく早くインターベンションを行う必要がありますが、当院では年間約50名の緊急カテーテルインターベンションを行っています。 重症例に対する循環補助(IABP:大動脈内バルーンパンピング、PCPS:経皮的人工心肺装置)も積極的に導入し救命に努めています。
心不全
心臓の働きが悪くなって十分な血液が送られないと心不全になります。我が国の死因の第2番目を占める重大な病気です。原因は、高血圧、虚血性心疾患、心筋症、弁膜症、心房細動などの不整脈のほか様々です。当院では心エコードプラ法、心臓カテーテル検査などの適切な診断をもとに、その原因や程度に見合った治療を行っています。なお、心臓外科手術の必要な方は、心臓外科施設に紹介します。
不整脈
不整脈にも様々なものがありますが、徐脈性不整脈に対するペースメーカ移植手術や頻脈性不整脈に対する薬物療法を主に行っています。新規ペースメーカ移植術は年間約40件です。不整脈に対する詳しい検査である電気生理学的検査も積極的に行っています。頻脈性不整脈に対するカテーテルアブレーションも行っていますが、不整脈の種類によっては大学病院等に紹介させていただくこともあります。
閉塞性動脈硬化症
閉塞性動脈硬化症とは、足の血管(動脈)が狭くなったり詰まったりして血流が低下してしまう病気です。動脈硬化の進行によって起こり、食生活の欧米化や高齢化社会により近年増加しています。動脈硬化によって起こる病気ですので、この病気を持っている方は心筋梗塞や脳梗塞なども起こしやすく、5年生存率は大腸がんと変わらないという報告もあるぐらい侮れない病気です。
検査は、まずABI検査を行い、必要に応じてエコー検査・造影CT検査など低侵襲の検査で診断していきます。
治療は、当院では内服薬で症状や経過を見つつ、血管外科とも共同して積極的に血行再建術(カテーテル治療やバイパス術)を行います。また、この病気は動脈硬化の進行によって起こるため心筋梗塞や脳梗塞も起こしやすく、当院ではこれらの検査・治療も一緒に行っています。
肺塞栓症
主に下肢や骨盤内の静脈に血栓が作られ、その血栓が血流に乗って肺動脈を詰めてしまう病気です。突然の呼吸困難や胸痛などを生じます。血圧が維持できないなど重症例ではPCPS(経皮的人工心肺)を積極的に導入し救命に努めています。
2017年度実績
- • 冠動脈造影検査:438件
- • 冠動脈インターベンション:246件(緊急含む)
- • 緊急カテーテルインターベンション:65件
- • IABP施行:17件
- • PCPS施行:2件
- • 末梢動脈インターベンション:37件
- • カテーテルアブレーション:3件
- • ペースメーカー移植術(新規):30件
外来担当医表
スタッフと専門領域

小池 明広
循環器科部長

中司 元
循環器科医長
山部 雄亮
内科専攻医(循環器科)
山口 統子
内科専攻医(循環器科)