消化器・肝臓内科のご案内
メンバー紹介
部長・医長中村 和彦(消)、田中 宗浩(消)、大越 惠一郎(膵)、多田 靖哉(肝)、坂井 慈実(消)、松尾 享(膵)
医員藤井 宏行(消)、荒殿 ちほ子(消)、有吉 明日香(消)、糸永 周一(消)、本間 仁(消)、平山 雅大(消)、高尾 信一郎(肝)、青柳 知美(肝)、大野 あかり(肝)、小森 康寛(膵)
当科の特徴・取り扱い疾患
食道・胃・大腸腫瘍、総胆管結石、胆道癌、膵癌、膵炎、肝臓癌、肝硬変、肝炎、食道静脈瘤、炎症性腸疾患など
診療実績(2019年)
上下部内視鏡検査:5,163件、上下部ESD:142件、ERCP:381件、RFA:56件、TACE:42件、硬化療法:77件
地域の先生方へ
各種消化管腫瘍の内視鏡治療やERCP、肝臓癌の局所治療など特殊治療も行っております。
診療について
消化器病専門医、肝臓専門医、消化器内視鏡専門医などの専門スタッフによる診療体制です。消化器・肝臓内科では、消化器病医療への貢献を目指して日夜努力しています。「親切・丁寧・わかりやすい」を基本に据えた患者さんへの対応を行っています。
対象疾患
消化器疾患全般(消化管、肝臓、膵臓、胆嚢)に対応しています。
診療内容
消化管透視検査、消化管内視鏡検査(経口、経鼻)、消化管超音波内視鏡検査、消化管異物除去、内視鏡的止血術、内視鏡的ポリ-プ切除術、潰瘍性大腸炎治療、ヘリコバクターピロリ感染診断・除菌療法、食道静脈瘤硬化療法・結紮術、肝生検・肝腫瘍生検、インターフェロン療法、経皮的エタノール注入療法・ラジオ波焼灼術、肝細胞癌血管造影・肝動脈塞栓術(選択的リピオドール動注)、経皮経肝胆管胆嚢ドレナージ、内視鏡的逆行性胆管膵管造影、
内視鏡的乳頭切開術・減黄術(ステント挿入)・結石除去術・切石術、消化器癌化学療法

認定施設
- 日本消化器病学会認定施設
- 日本消化器内視鏡学会指導施設
- 日本消化管学会胃腸科指導施設
患者様へワンポイント・アドバイス「病気や症状について」
食道癌
ものを飲み込む時につかえたり、しみたりする症状を示します。たくさんの煙草を吸うヘビースモーカー、たくさんお酒を飲む大酒家、男性に多い疾患です。日本の食道癌の大半は扁平上皮癌です。内視鏡検査の際、特殊な光(NBI)や色素(ルゴール)を用いると診断は容易です。
治療の主体は手術ですが、早期癌の一部では内視鏡的切除も可能です。手術以外には、化学療法、放射線療法で治療します。最近は日本でも欧米と同じく食道下部にできる食道腺癌が増加しています。
胃食道逆流症(逆流性食道炎)
胃液(胃酸)が食道に逆流するためにおきる疾患です。胸焼けや胃酸の逆流感、胸部圧迫感などの症状を示します。狭心症のような症状や、のどが詰まった様な症状を示すこともあります。
腰の曲がった中年以上の方、太った方、食道と胃の繋ぎ目がゆるい方(食道裂孔ヘルニア)などに多く発生します。欧米に多いと言われていましたが、肉食、高脂肪食が多くなった日本人にも増加しています。治療は、胃酸分泌抑制剤などを用います。
胃癌
日本で発生の多い癌の一つです。胃の痛みを示すこともありますが、早期胃癌では全く症状を示さないことがあります。治療として、胃切除(腹腔鏡下切除、開腹手術)が主なものになります。潰瘍のない早期胃癌(粘膜内癌、高分化型腺癌など)では、内視鏡的切除も可能です。進行胃癌に対しては化学療法もあります。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍
みぞおちの痛みや背中の痛みなどの症状を示します。その原因としてピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)や鎮痛剤(痛み止め)があります。ピロリ菌が原因の場合は、除菌療法(胃酸分泌抑制剤+抗生物質2種類、1週間)を行うと7割以上の方が除菌されます。除菌されると潰瘍の再発率が低下します。
鎮痛剤が原因の場合は中止することが第一ですが、治療のため中止できない場合は、潰瘍治療剤(胃酸分泌抑制剤など)を投与併用します。
大腸癌
大腸の中にできる悪性腫瘍です。早期癌では特に症状は示しませんが、進行すると下血、下痢や便秘の繰り返し、便が細くなるなどの症状を示します。治療の主体は手術ですが、早期癌では内視鏡的切除が可能です。進行癌になると化学療法が必要になることもあります。
大腸ポリープ
主に大腸の良性腫瘍です。しかし、大きくなると癌が発生することがありますので、内視鏡的切除(ポリープ切除術)を必要とするものがあります。
黄疸
白目が黄色くなったり、尿が濃くなったら黄疸の所見です。肝臓や胆嚢、胆管、膵臓の病気が疑われます。検査、治療が必要です。
慢性肝炎・肝硬変
倦怠感などの症状がない場合もあります。人間ドックなどで肝臓検査の異常を指摘されたら一度必ず受診してください。症状が無いからとほうっておくと知らないうちに肝癌が出現することもあります。慢性肝炎や肝硬変と言われたら定期的な経過観察が必要です。
膵癌
膵臓は「暗黒大陸」と言われ、早期に膵癌を見つけることは難しいのが現状です。腹部症状が持続するのに、胃・大腸・肝臓などに異常がない場合、膵癌の可能性もあります。CTなどの検査が必要です。
外来担当医表
スタッフと専門領域

中村 和彦
消化器内科センター長、消化器内科部長

田中 宗浩
消化器内科部長

大越 惠一郎
消化器内科部長

坂井 慈実
消化器内科医長

松尾 享
消化器内科医長

藤井 宏行
消化器内科医師

有吉 明日香
消化器内科医師(非)