放射線科での主な検査について

放射線画像診断部
放射線治療部

 

一般撮影室(X線撮影装置)

一般撮影検査について

検査で利用するX線は、1895年ドイツのレントゲン博士によって発見されました。X線撮影は、X線を目的の物質に照射し、透過したX線を写真フイルム・IP(イメージングプレート)・FPD(フラットパネルディテクタ)などの検出器で可視化することで、内部の様子を知る画像検査法です。

装置について

当院の一般撮影室は4室あります。全ての撮影室にFPD(フラットパネルディテクタ)を有する装置を設備しており、高画質、低線量化、検査時間の短縮といった利点を有しています。


富士フイルム社製 FRD CALNEO

島津社製 RAD speed safire

X線画像

FPDを使用することで従来に比べて骨の詳細がわかるようになりました。


胸部画像

腰椎側面画像

検査について

検査を行うにあたり
  • ボタン、金具、刺繍、プリント入りの衣服、シップ、エレキバン等の異物が写っていると診断に支障を来たす可能性がありますので、外していただいております。
  • 撮影する時は、撮影の部位によって息を止めたりする事があります。
  • 妊娠されている方、またはその可能性がある方は、あらかじめお申し出て下さい。
  • 検査内容によっては順番が前後する場合があります。
被ばくについて

放射線の量を示す単位にはGy ( グレイ )やSv ( シーベルト )がありますが、放射線の身体への影響を考える場合にはSvが用いられます。世界の平均自然放射線量は1年間に約2.4mSvといわれています。

医療での検査による被ばく線量は撮影する装置によって違いますが、下表は当院の部位別の被ばく線量です。

被ばく線量

当院で胸部X線撮影の被ばく線量0.3mGyは、日本診療放射線技師会の低減目標値と同じで、平均自然放射線量の約1/8であり、極めて少ない線量で、身体への影響は心配いりません。

 

マンモグラフィー室(乳房撮影装置)

マンモグラフィー(MMG)検査とは

乳房のX線撮影です。乳房全体の形態を把握でき、微細な石灰化の検出に優れています。

乳房を圧迫することで乳腺を押し広げ、病変を見やすくします。乳がんをはじめ、しこりや、石灰化を伴う病変などを見つける事ができます。

マンモグラフィーは乳がんの早期発見にとても有効な検査で、早期治療を行うことにより、治癒率も高まります。


日立社製 LORAD M-Ⅳ

乳がんの統計

日本では、女性のがんの中で患者数が最も多いのが乳がんです。乳がんの患者数は増え続けており、現在約12人に1人の女性が乳がんを経験するといわれています(2014年1月9日現在)。

はっきりとした原因は不明ですが、増加の危険因子として食生活の欧米化、高カロリー・高脂肪の食生活による肥満、初産の高齢化、出産数の減少などがあげられます。

ただし、乳がんの患者数()が増加しているとはいえ、乳がんによる死亡者数()は、罹患(りかん)者数の増加ほど顕著には増加していません。乳がんは早期に見つければ治る病気であり、また、進行した乳がんであっても有効な治療法が次々と開発されているからです。乳がんは早く見つけて適切な治療を受ければ、決して怖くない病気なのです。
 

乳がん罹患者数(推計値)※1 と 乳がん死亡者数 ※2

※1 国立がん研究センターがん対策情報センター“がん情報サービス”

※2 厚生労働省人口動態統計

乳房X線写真と体位

当院ではCC(頭尾方向)撮影とMLO(内側斜位方向)撮影を行っています。


CC(頭尾方向)像

撮影体位

MLO(内外斜位方向)像

撮影体位

病変写真

石灰化を伴う腫瘤

検査について

検査時のお願い
  • 検査着は上半身専用のガウン(ケープ)を用意しておりますので、着替えやすい服装でお越し下さい。
  • 髪が写りこむことがあるため、長い方はゴムを用意しておりますので、後ろで束ねて下さい。
  • ネックレス・ピアス・イヤリング等のアクセサリーは外して下さい。
  • 制汗剤の検査前の使用はご遠慮ください。制汗剤には、写真に写る粒子が含まれている場合があります。がんのサインである石灰化に非常に類似して写る場合がありますので、使用されている方は、シートを用意しておりますので担当者にお声掛け下さい。
  • 検査にあたり食事の制限はありません。ただし、他の検査を同日に受けられる場合に食事の制限がある方は注意してください。
  • 心臓にペースメーカーを使用されている方、豊胸術を受けられている方、妊娠の可能性のある方、授乳中の方などは検査ができない場合もありますので必ず事前にご相談ください。

検査着

着用時の様子
検査にあたり

個人差がありますが、圧迫することで多少の痛みを伴います。しかし、圧迫して乳房を薄く広げることで乳房内の様子がよく分かるようになり、放射線の被ばく量を少なくする効果もあります。

圧迫はしばらくの間ですのでご協力お願いします。質問など何かございましたら、お気軽にお声をおかけください。

検査時間

着替え~画像の確認まで合わせて15~20分程度かかります。

検査後の注意事項

圧迫した部分が腫脹する(赤くなって腫れる)場合があります。また皮膚が弱い方や炎症がある方は、皮膚が切れてしまう場合もありますので、何かありましたらご相談ください。

 

歯科検査室

パノラマ断層撮影X線診断装置(パノラマ)

パノラマ撮影とは

パノラマX線画像は一枚の写真で歯や骨、顎関節の異常、親知らずの有無および埋もれ具合、上顎洞の状態など多くの情報を得ることができます。

治療開始前の口腔内全体の状態を把握したい場合や、親知らずおよび過剰歯といった顎の奥の方に埋まっている歯など、デンタル撮影では撮影できない所の撮影を行います。


パノラマ画像


吉田社製 パノーラ19 XP64

歯科用一般X線撮影装置(デンタル)

デンタル撮影とは

デンタルX線画像は、パノラマX線画像と比較すると歯の詳細な状態を観察することができ、特定の歯に対して虫歯や骨の状態、治療中の歯の経過を観察できます。


デンタル画像

パノラマ撮影で全体的な歯の診断を行うのに対し、歯についてより詳細な情報が必要な場合にデンタル撮影を行います。


吉田社製 レックス 601

被ばくについて

放射線の量を示す単位にはGy ( グレイ )やSv ( シーベルト )がありますが、放射線の身体への影響を考える場合にはSvが用いられます。世界の平均自然放射線量は1年間に約2.4mSvといわれています。

医療での検査による被ばく線量は撮影する装置によって違いますが、下表は当院の部位別の被ばく線量です。

 

CT室(コンピュータ断層撮影装置:Computed Tomography)

CT検査とは

X線を利用して体の断面像を得る検査です。さらに、この断面像をコンピュータで処理することにより、様々な方向からの画像や3次元画像(3D画像)を得ることができます。

CT装置について

当院では3台の64列マルチスライスCTがあり、頭部、頚部、胸部、腹部、四肢(関節)、血管など全身の様々な検査に対応しています。

外来CT


東芝社製 Aquilion 64

治療部CT


GE社製 Optima 660

救命救急センターCT


東芝社製 Aquilion CXL

救急搬送されてきた方など、急いで検査・診断を行う必要のある方の撮影を行っています。

検査について

検査は予約制となっており、予約の順番通りご案内いたします。ただし、検査内容および進行状況により、多少時間や順番が前後しますのでご了承下さい。

単純CT検査

造影剤を使用しないCT検査のことです。脳内出血、組織の浮腫、骨の形態異常、肺の形態などは、造影剤を用いなくても観察できます。

検査時間

5~10分程度です。


頭部画像

胸部画像

骨3D画像

造影CT検査

腕の静脈から注射をして造影剤を体内に注入して行うCT検査のことです。

造影剤を使用することにより、病巣や血管がわかりやすくなり、より正確な診断が可能になります。体が熱く感じることがありますが、すぐに消失しますので、ご心配はいりません。

検査時間

おおよそ、10分~20分程度です。


腹部画像

冠動脈3D画像

肺血管3D画像

検査時の注意事項

1. 検査部位に下記のものがないか確認し、該当する場合は取り外して頂きます。

  • 貴金属 (ネックレス、ピアスなど)
  • メガネ、補聴器、入れ歯
  • 金属の入った下着(ブラジャーなど)
  • ズボンやスカートのファスナー
  • 湿布、カイロ、エレキバン

2. 以下の方は造影検査を出来ないことがありますので、事前にお申し出下さい。

  • 喘息(既往)のある方
  • 本人又は両親、兄弟に発疹、蕁麻疹等のアレルギーを起こしやすい体質の方
  • 過去に造影剤を使用して気分が悪くなった、じんましん等がでたことがある方
  • 授乳中の方
  • 腎機能の悪い方や血液透析を行っている方

3. 造影剤を使用する検査では、『同意書』が必要です。検査申込時に主治医などに造影検査について説明を受けて、同意できたら署名をお願いします。

4. 造影剤の副作用にはかゆみ、発疹、吐き気などがあります。検査中は検査室のスタッフとマイクを通して会話が出来ますので気分不快などの異常を感じた場合は、そのままの状態で話しかけてください。

5. 造影検査後、造影剤は尿と一緒に排泄されます。検査後は水分(お茶、水等)を多めにとって排尿を促してください。ただし、医師より水分摂取の制限がある場合は除きます。

6. ごくまれに造影剤の副作用として数時間~数日の間に発疹や頭痛、吐き気などがみられることがあります。そのような症状が現れた場合には、検査指示を受けた診療科外来に遠慮なくご連絡下さい。時間外の時は救急外来にご連絡下さい。

7. 検査着を用意しておりますので、着ている衣服によっては着替えていただくことがあります。検査当日は、脱着しやすい服装でお越しください。

被ばくについて

放射線の量を示す単位にはGy ( グレイ )やSv ( シーベルト )がありますが、放射線の身体への影響を考える場合にはSvが用いられます。世界の平均自然放射線量は1年間に約2.4mSvといわれています。

医療での検査による被ばく線量は撮影する装置によって違いますが、下表は当院の部位別の被ばく線量です。

 

MRI室(磁気共鳴画像装置:Magnetic Resonance Imaging)

MRI検査とは

強力な磁場と微弱な電磁波を用いて、人体内部の画像を得る検査です。X線撮影やCT検査のようにX線(放射線)を使用しないため被ばくの心配はありません。

MRI装置について

当院では2台のMRI装置があり、ともに頭部、頚部、胸部、腹部、脊椎・脊髄、四肢(関節)、血管を対象に全身の検査を行っています。


フィリップス社製 Ingenia 1.5テスラ

フィリップス社製 Intera 1.5テスラ

検査について

  • 検査は予約制となっており、予約の順番通りご案内いたします。ただし、検査内容および進行状況により、多少時間や順番が前後しますのでご了承下さい。
  • 基本的に全ての検査に対して検査着に着替えて検査を行います。
  • 検査時間は検査部位や内容により異なりますが、およそ30~60分くらいです。
  • 検査中はハンマーで叩くような大きい音がしますので、ヘッドホンをつけていただきます。 
  • 体の動きに弱い検査のため、検査中は動かないように固定します。
  • 検査部位によっては呼吸の合図により息を止めていただくことがあります。

検査画像

検査での注意事項

1. 検査室内には非常に強い磁場が発生しています。そのため、磁石に引きつけられる物や画像に影響を及ぼすおそれのある物は検査室内に持ち込めませんので、下記の物がないか確認し、該当する場合は取り外して検査を行います。

金属類

携帯電話、時計、メガネ、ベルト、鍵、アクセサリー(ヘアピン、ピアス、ネックレス、指輪)、取り外し可能な入れ歯、補聴器、ライター、など

磁気カード

診察券、駐車券、キャッシュカード、クレジットカード、定期券など

その他

コルセット、かつら、カイロ、湿布、カラーコンタクトレンズ、金属を含む義肢、装具など

2. 以下の方はMRI検査を受けられない場合がありますので、必ず事前にお知らせください。

  • 心臓ペースメーカーを装着されている方
  • 人工内耳を使用している方
  • 体内に金属性のものを埋め込まれている方
  • 妊婦または妊娠している可能性のある方
  • 閉所恐怖症の方
  • 入れ墨、アートメイクのある方(金属を含む場合があり、検査中に熱感を伴うことがあります)
  • 金属を含んだ化粧品をされている方(化粧品の中には金属を含んでいる物があります。検査の際は出来るだけ化粧等はご遠慮ください。)

※一部のものは特別な環境下で検査可能な場合もありますのでご相談ください。

3. 検査をより詳しく行う場合に、検査の途中で造影剤を静脈注射します。また検査内容によっては検査前に飲んでいただく経口造影剤もあります。 以下の方は造影検査を出来ないことがありますので、事前に担当者にお申し出下さい。

  • 喘息(既往)がある方
  • 本人または両親、兄弟姉妹に発疹、蕁麻疹等のアレルギーを起こしやすい体質の方
  • 過去に造影剤を使用して気分が悪くなった、じんましん等がでたことがある方
  • 授乳中の方
  • 腎機能の悪い方や血液透析を行っている方

造影剤を使用する検査では、『同意書』が必要です。検査申込時に主治医などに造影検査について説明を受けて、同意できたら署名をお願いします。

4. 検査中に気分が悪くなったり、用事がある場合は、あらかじめ持って頂いているハンドブザーでお知らせ下さい。

5. 緊急検査やお子様の検査などにより予約時間通りに検査を行えない場合がありますので、ご了承ください。

 

X線TV室、内視鏡透視室(X線透視診断装置)

X線TV室では

胃透視・大腸造影・子宮卵管造影などX線と造影剤を使い画像を撮影します。また、この他に脊髄腔造影や関節造影なども行っています。

当院のX線透視装置は放射線画像診断部と内視鏡透視室に1台ずつあり、放射線画像診断部にあるX線透視装置では、ミエログラフィー(脊髄腔造影)検査、神経根ブロック、HSG(子宮卵管造影)検査、嚥下機能評価を行うVFテスト(嚥下造影検査)等を主に行っています。

また、内視鏡透視室にあるX線透視装置では、ERCP(内視鏡的逆行性膵胆管造影)、BF(気管支鏡)、バリウム造影剤を使用する胃食道透視検査や注腸造影検査等を主に行っています。


X線TV室:日立社製 Medites FIT


内視鏡透視室:日立社製 CUREVISTA

腰椎ミエログラフィー (脊髄腔造影検査)

脊髄腔内に造影剤を注入し、脊髄腔に狭窄等がないかを調べる検査です。


腰椎側面像

腰椎正面、斜位像
HSG(子宮卵管造影検査)

子宮の中に油性の造影剤または水性の造影剤を注入して子宮の状態や卵管の通過状態などを調べる検査です。通常のX線撮影では良く見えないものが、造影剤を使うことで見えるようになります。


卵管正常像

卵管狭窄像
胃食道透視

バリウムという造影剤を飲んで、様々な角度から胃を観察し、癌やポリープ等がないか調べる検査です。バリウムと空気による二重造影法によって、食道・胃・十二指腸などの消化管の粘膜の病変をX線で撮影します。


食道透視像

胃透視像
注腸造影検査

バリウムを肛門から注入し、様々な角度から大腸に癌やポリープ等がないか調べる検査です。バリウムと空気による二重造影法によって、直腸・大腸などの消化管粘膜の病変をX線で撮影します。


大腸透視像

大腸透視像
内視鏡と併用した検査

ERCP(内視鏡的逆向性胆管膵管造影)では、内視鏡を口から挿入し十二指腸にあるファーター乳頭と呼ばれる場所から造影剤を注入し、胆管・膵管を造影して胆石や狭窄等がないか調べる検査です。

そのほかにも、気管支鏡、関節腔造影、各種のチューブ挿入造影などを行っています。


胆管透視像

胆管透視像

バリウム検査における注意事項

  • バリウムなどの造影剤を使用するため着衣を汚すことがありますので、使い捨ての下着や検査衣に着替えていただくことがあります。
  • 緑内障・前立腺肥大症・心臓疾患などのある方や、食物・薬物アレルギーのある方は、あらかじめお申し出てください。
  • 検査当日に飲食された場合は、あらかじめその旨をお伝えください。
  • 妊娠されている方、その可能性のある方は検査できないことがありますので、お申し出てください。
  • 胃の検査のために飲んだバリウムは、できるだけ当日中に排泄するように、普段より多目の水分を取ってください。
  • 便秘気味の方には下剤をお渡ししております。注意書きをよくお読みになって服用してください。
被ばくについて

放射線の量を示す単位にはGy( グレイ )やSv( シーベルト )がありますが、放射線の身体への影響を考える場合にはSvが用いられます。世界の平均自然放射線量は1年間に約2.4mSvといわれています。

医療での検査による被ばく線量は撮影する装置によって違いますが、下表は当院の部位別の被ばく線量です。

 

RI検査室(核医学検査室)

RI検査とは

色々な物質を構成している元素の中には、同じ元素でも放射線を出している放射性同位元素(ラジオアイソトープ Radio Isotope:RI)というものがあります。

RI検査では、このRIが特定部位に集まるように調合した薬(放射性医薬品)を投与し、その集積具合を特殊なカメラ(ガンマカメラ)で撮影します。


シーメンス社製 Evo Excel

骨シンチの撮影風景

放射能が半分になるために要する時間を半減期と言います。半減期には、RIが放射線を放出して安定な元素になる時間(物理的半減期)と、尿や便と一緒に体外に排泄される(生物学的半減期)があります。

そのため、実際は物理的半減期よりも短い時間で体内のRIは減っていきます(実行半減期)。

当院で使われるRI核種

RI検査同士の間隔

67Ga(腫瘍・炎症シンチ)、111In(脳槽シンチ・ソマトスタチン受容体シンチ)は、シリーズの最後に行うことが望ましい。

体への影響について

核医学検査で受ける放射線の量は、胸や胃のX線検査と同程度です。薬による副作用はほとんどありませんが、次のような方は検査前に確認してください。

  • 妊娠中、または妊娠している可能性がある女性

  • 授乳中の女性(数日~数週間、母乳を与えるのを避けたほうがいい場合もあります)

    →検査前に搾乳・保存し、検査後一定期間授乳を禁止する。
  • 乳幼児がいる女性(赤ちゃんを抱くのを半日程度避けたほうがいい場合もあります)

検査時間と前処置

RIを投与してから撮影までの時間は、その薬剤によりさまざまです。代表的な検査時間と前処置を示します。

 

RI検査画像

骨シンチ

骨の原発性腫瘍、転移、骨折、炎症部位に集積します。

ガリウムシンチ

全身の炎症、腫瘍部位に集積します。SPECT撮影することで、より詳細に評価できます。

脳血流シンチ

脳の各部位における血流状態を見ることが出来ます。

脳血流・肺換気シンチ

肺の血流状態と換気状態を比較することにより、乖離を見ることが出来ます。

心筋血流シンチ

心臓に運動や薬剤で負荷をかけたときと安静状態を撮影して比較します。

 

心カテ室・アンギオ室(血管撮影装置)

血管造影検査(Angiography)とは

上腕部(肘または手首)や大腿部からカテーテルと呼ばれる細い管を血管内に挿入し、その先端を目的とする血管まで造影剤と透視画像で確認しながら押し進め、エックス線にて連続撮影します。造影剤を使うことにより、血管の走行や血管内病変(狭窄、閉塞など)や病変の形状、性質などを診断できます。

また、造影剤注入後の画像から注入前の画像を引き算するDSA(Digital Subtraction Angiography)を用いることで、造影剤の流れている血管のみを描出して、高い診断能力を発揮できます。

当院ではIVR(Interventional Radiology)という、検査と同時に血管拡張術(狭くなった血管を風船で膨らましたり、ステントと呼ばれる金属製の網で血管を補強する治療法)や動脈塞栓術(金属性コイルやスポンジ状の塞栓物質を注入して出血を止めたり、病変部への血流を遮断する治療法)といった治療を盛んに行っています。


フィリップス社製 Allura Clarity FD10/10

シーメンス社製 Artis zee BA Twin

 

検査、治療時間

検査で約30分~1時間、治療は約1~3時間程度かかります。

検査、治療にあたり

医師より十分な説明を受け、納得した上で検査、治療を受けて下さい。検査、治療を受けるには、入院していただき、必要な前処置を病棟(病室)にて行います。

検査、治療中のお願い

血管造影室は手術室と同じく清潔区域となっておりまので、検査、治療中は検査テーブルに仰向けに寝ていただき、体の上に清潔なシーツが掛けられます。不潔にならないために自分では動かず、ご用の際は周りのスタッフにご遠慮なく話してお伝えください。もし、痛み、かゆみ、吐き気などを感じる場合は、すぐにお知らせ下さい。

被ばくについて

放射線の量を示す単位にはGy ( グレイ )やSv ( シーベルト )がありますが、放射線の身体への影響を考える場合にはSvが用いられます。世界の平均自然放射線量は1年間に約2.4mSvといわれています。医療での検査による被ばく線量は撮影する装置によって違いますが、下表は当院の部位別の被ばく線量です。

・アンギオ装置 Artis Zee BA Twin (SIEMENS)

・心カテ装置 Allura Clarity (PHILIPS)

検査後の注意事項

動脈にカテーテルを入れて検査された方は、カテーテル抜去してから約6時間~一晩の安静が必要です。静脈の方は約1時間~3時間の安静が必要です。

血管造影画像

 

放射線治療

放射線治療とは

放射線治療は、手術、化学療法とともに癌治療の三本柱の一つとして重要な役割を果たしています。化学療法が全身的治療であるのに対して、手術と放射線治療は癌病巣とその周辺を治療する局所治療です。

放射線治療の対象となる主要な癌は、脳腫瘍、リンパ腫、頭頸部腫瘍、食道癌、肺癌、乳癌、肝胆膵腫瘍、子宮頚癌、前立腺癌、骨腫瘍など、頭から下肢まで身体中のほぼすべてです。

また、根治的治療から緩和治療まで様々な目的で行われます。


VARIAN社製 Clinac iX

放射線治療の特徴

① 全身への負担が少ない(侵襲が少ない)

放射線は体には感じないため、寝ているだけで治療が終わる体への負担が少ない治療です。高齢者や体力のない患者様でも治療可能であり、また、多くの場合は外来通院でも治療出来ます。

② 機能の温存ができる

手術をすれば大きな傷跡が残り、身体の外観や機能が損なわれたりするような場合でも、放射線によって障害を最小限におさえて、機能や形態を温存できます。

放射線治療にかかわるスタッフ

放射線治療専門医師

診察所見や検査結果をもとに、放射線治療計画を立てます。治療期間中は定期的に診察を行い病気の状態や副作用の有無を確認し、必要に応じて最適な処置を行います。

診療放射線技師

放射線治療医によって決定された放射線治療計画に従って治療部位に毎回確実に放射線を照射します。毎回の放射線照射を行うのが主な役割です。正確に放射線を照射するため、治療装置の精度や、線量の精度を管理します。毎日の治療に際してわからないことがありましたら、いつでもお尋ね下さい。

看護師

患者様が放射線治療をスムーズに進め、治療効果が高まるようにサポートしていきます。放射線治療による副作用を予測し、予防的な観点でケアができるように関わります。

 

放射線治療の流れ

① 放射線治療医による診察

放射線治療の適応については、放射線治療医と関係する臓器別の診療科(内科、外科など)との協議にて決められます。まず、患者様の診察にもとづいて、放射線治療の方法、照射範囲、線量、スケジュール、併用治療などが決められます。

② 治療計画CTの撮影

CT装置を利用し、照射範囲を決定します。この時に治療部位周辺の皮膚にマジックで印をつけさせていただきます。

③ 治療計画

実際の治療を行う前に、放射線を最適に照射する方向や範囲、量(時間)を決定します。計画には2日から7日ほどかかります。特殊な治療の場合はさらに時間がかかることがあります。

④ 放射線治療

治療計画をもとに放射線を照射して治療を行います。通常の治療であれば一回当たりの治療時間は5~15分間程度です。照射中は治療用の寝台上で動かず安静でお願いします。放射線は体に全く感じず、治療中に痛みを伴うことはありません。

治療は原則として、月~金曜に連続して週5日行います。治療期間・回数は患者様の疾患、治療部位、病状等により異なります。

ご質問やご不安な点がありましたら、気軽に医師または診療放射線技師にお尋ねください。


治療計画CT


治療計画


放射線治療