呼吸器外科のご案内
メンバー紹介
副院長岡林 寛
部長 濵武 大輔
医長 前川 信一、中島 裕康
医員 若原 純一
当科の特徴・取り扱い疾患
肺・胸膜・気道だけでなく縦隔・胸郭・横隔膜まで呼吸器外科領域の全てを治療対象としています。毎年300例の手術数を誇り、100例を超える肺癌手術は胸腔鏡手術を主体に展開しています。
肺悪性腫瘍及び良性腫瘍、転移性肺腫瘍、炎症性肺疾患(結核や肺化膿症)、膿胸、気胸、縦隔腫瘍、気道病変など何でも診ます。その他、甲状腺腫瘍に対する手術も行っています。
地域の先生方へ
「よく診て・よく聞き・やさしく治す」をスローガンに親身な医療を提供します。
手術&チーム力に自信あり。
診療について
“よく診て、よく聞き、やさしく治す”
- • 呼吸器外科・胸部外科学会認定の基幹施設であり、日本外科学会、呼吸器外科学会、胸部外科学会、呼吸器内視鏡学会などの認定医、専門医、指導医などの資格を有するチームにより診療を行っています。
- • 質が高く、独りよがりとならないエビデンスに準じた医療の提供を心がけています。
- • 人間性に満ちた医療を行うことを基本精神としています。
- • 呼吸器外科年間手術数は県内でもトップクラスです。年間300例を超える手術を行い、そのうち肺がん手術は毎年100例を超える実績です。(表1)
- • 様々な術式に精通しています。また胸腔鏡手術を積極的に取り入れた負担の少ない手術を実施しています。肺がん手術の約9割は胸腔鏡下手術で行っています。
- • 九州地区で結核に対する外科治療を行っている数少ない施設であり、膿胸や炎症性肺疾患などの治療依頼は九州全域に及んでいます。
(表1)呼吸器外科手術数の年次推移
年度 | 2011 | 2012 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
症例数 | 236 | 229 | 252 | 290 | 300 | 325 | 326 | 291 | 340 |
対象疾患
肺・気道・縦隔・胸膜・横隔膜・胸郭などの呼吸器外科領域の全体を治療対象としています。
肺では腫瘍性病変(悪性腫瘍、良性腫瘍)、転移性肺腫瘍、炎症性肺疾患(結核や非結核性抗酸菌症、肺化膿症)、気胸(原発性、続発性)や嚢胞性肺疾患、膿胸(急性、慢性)などの胸膜疾患、縦隔疾患(良性、悪性腫瘍)など、診断から治療に至るまで対応しています。
肺癌などの悪性疾患は術前術後の補助療法を含めた専門的な治療を行っています。また頚部の病変(リンパ節疾患、甲状腺、副甲状腺疾患など)の外科治療も担当しています。
診療内容
呼吸器外科手術以外にも、肺・縦隔悪性腫瘍に対する薬物療法(化学療法・分子標的治療薬・免疫チェックポイント阻害剤)や放射線療法を行っています。その他、胸腔鏡・縦隔鏡による診断、気管支鏡によるレーザー焼灼・ステント挿入・異物除去など特殊治療、肺癌術後の定期検査、緩和医療などを行っています。
肺がん治療成績
近年の肺がん罹患率の増加に伴い、当院での肺がん手術症例も年々増加傾向にあります。2000年に年間50例であった手術数も2014年には90例、現在は100例を超えた症例数まで増加しています。手術成績は良好で全国の有名施設に引けを取らない成績と自負しています。
認定・指定施設
肺癌検診精密検査実施医療機関
肺癌検診再精密実施医療機関
日本呼吸器外科専門医認定機構基幹施設
日本胸部外科学会認定施設
日本呼吸器内視鏡学会認定施設
日本呼吸器学会認定施設
こんな症状ありませんか?
以下のような症状がありましたら、早めにお気軽にご相談ください。
健康診断の胸部レントゲン検査で要精査と言われた、かかりつけの医療機関で肺に影があると言われた
詳しい検査が必要です。当院は最新の高分解能CT(コンピューター断層撮影)装置を導入しており、1cm以下の病変も確実に発見できるようになりました。肺がん病変であっても早期に発見されたものは手術などにより完全に治る可能性が高く、早めの受診をお勧めします。
30日以上続く咳、たん、血痰、胸痛などの症状がある
呼吸器の病気が潜んでいる可能性があります。早めの検査で異常な場所を診断しましょう。近年、日本では肺がん症例が増え続けており、死亡原因の第1位となっています。喫煙者の方は高リスク群であることが知られています。
風邪はひいていないようなのに声が次第にかすれてきた
嗄声(させい)という病態です。いろいろな原因が考えられますが、肺がんや縦隔腫瘍などの胸部の病気にも由来することがあり、詳しい検査が必要となります。
突然胸部や肩のあたりに痛みがおこった
胸痛はさまざまな原因で起こります。心臓や肺疾患だけでなく食道や胃などの疾患でも胸が痛むことがあります。肺が原因の痛みの場合には、しばしば咳や呼吸苦を伴います。その中でも肺がパンクした気胸という疾患では高い頻度で認められる症状です。若くて細身の男性に多く年間約50例の方が胸腔鏡手術で治療を受けています。胸痛があればレントゲン撮影や心電図で異常を見つける必要がありますのですぐご連絡ください。
外来担当医表
緊急や初診はいつでも受付可能ですので、窓口や電話でご相談ください。
スタッフと専門領域

岡林 寛
副院長

濵武 大輔
呼吸器外科部長
- 専門分野
- 呼吸器外科、胸部外科、胸腔鏡手術、肺癌
- 取得資格
- 日本外科学会(認定医・専門医)、日本呼吸器外科学会(専門医・評議員)、日本呼吸器内視鏡学会(専門医・指導医・評議員)、 日本胸部外科学会(正会員)、日本気胸・肺嚢胞性疾患学会(評議員)、日本移植学会(認定医)、日本肺癌学会九州支部(評議員)、 日本胸部外科学会九州地方会(評議員)、ロボット手術 daVinci Certificate取得、緩和ケア研修・修了医
- 所属学会
- 日本外科学会、日本呼吸器外科学会、日本呼吸器内視鏡学会、日本胸部外科学会、日本移植学会、日本内視鏡外科学会、 日本肺癌学会、日本気胸・肺嚢胞性疾患学会、日本ロボット外科学会、日本内分泌外科学会、WABIP

前川 信一
呼吸器外科医長

中島 裕康
呼吸器外科医長
- 専門分野
- 肺癌・縦隔腫瘍・気胸など
- 取得資格
- 外科専門医、呼吸器外科専門医、呼吸器専門医、気管支鏡専門医・指導医、 気管食道科専門医、病理専門医、癌治療認定医、肺がんCT検診認定医 等
- 所属学会
- 日本外科学会、日本胸部外科学会、日本呼吸器外科学会、日本呼吸器内視鏡学会、 日本肺癌学会、日本呼吸器学会、日本気管食道科学会、日本内視鏡外科学会、日本病理学会、世界肺癌学会議 等