平成30年度 病院指標

平成30年度 福岡東医療センター 病院指標

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年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 740 163 176 246 466 694 1834 2713 1938 446

退院される患者の年齢構成は、60歳~80歳の高齢者と0歳~10歳の小児の割合が目立つのが特徴です。医療圏である近隣市町村のある古賀市、福津市、宗像市のいずれも65歳以上の人口比率が30%程度と高いため比例して高齢者の入退院率が高くなっていると推測されます。当院はまた地域がん診療連携拠点病院であるためがん好発年齢の入退院が多くなっていると考えられます。

高齢化社会を迎え今後益々後期高齢者の入退院が増加してくるものと考えられます。

小児に関しては、地域医療圏内に小児救急を行っている施設が乏しく、宗像・粕屋北部小児救急医療体制において二次救急医療を担っているため、小児の入退院率が多くなっています。ただし小児がんは積極的に診療はしておりません。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード

消化器・肝臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
060100xx01xx0x 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。)
内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術
処置なし,副傷病なし
390 3.76 2.67 0 69.19 1 2 3
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎
限局性腹腔膿瘍手術等
処置なし,副傷病なし
117 7.63 10.08 11.97 76.5
060100xx99xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。)
手術なし,処置なし,副傷病なし
(内視鏡検査のみ 等)
70 2.67 2.99 1.43 71.87
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患
手術なし,処置なし,副傷病なし
66 6.92 7.75 0 67.2
060020xx99x00x 胃の悪性腫瘍
手術なし,処置なし,副傷病なし
(内視鏡検査のみ 等)
55 4.15 10.9 3.64 73.96

消化器・肝臓内科では、胆石や腫瘍による胆管の狭窄や黄疸、発熱などに対する内視鏡および造影検査・治療を多く行っています。上下部内視鏡検査も多く行っています。

胆石症、胆嚢胆管炎に対して外科と共同で対応しています。

院内連携により適切で安全に行える体制ができています。

呼吸器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍
手術なし
処置あり(気管支ファイバースコピー検査等)
副傷病なし
170 2.91 3.43 2.35 71.72
040110xxxxx0xx 間質性肺炎
手術なし,処置なし,副傷病なし
114 20.11 19.06 14.91 75.04
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸
手術なし
処置あり(終夜睡眠ポリグラフィーあり)
副傷病なし
109 2 2.04 0 58.81
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍
手術なし
処置あり(化学療法ありかつ放射線療法なし)
副傷病なし
86 12.1 10 1.16 71.35
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎
手術なし,処置なし,副傷病なし
63 18.9 20.92 39.68 84.48

呼吸器疾患全般の診断と治療を行っています。

肺癌については診断を確定させるために気管支鏡検査を原則1泊2日で行っており、診断が困難な例を中心に超音波気管支鏡下の生検(体組織を採取しての検査)も行っています。

間質性肺炎の診断は多岐にわたり、時に難しい場合もありますが、詳細な問診や画像所見を中心に正確な診断を目指し適切な治療が出来るように努めています。

睡眠時無呼吸症候群の診断やCPAP等による治療導入を行っています。導入後は地域医療機関との連携を行っています。

肺癌の化学療法についてはガイドラインに基づき、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬を含めた治療を行っています。肺癌の化学療法の薬剤による治療の際には原則として初回は入院加療とし、その後は化学療法の薬剤の種類や病状によって短期入院の繰り返しや外来化学療法などを行っています。

市中肺炎や誤嚥性肺炎の急性期の治療も行っていますが、もともと持っている病気や全身状態により慢性期の治療を連携病院に依頼する事も多く転院率が高くなっています。その他、喘息や慢性閉塞性肺疾患などの閉塞性疾患も外来を中心に多数診療を行っています。

循環器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患
手術なし
処置あり(心臓カテーテル検査),副傷病なし
142 3.39 3.01 1.41 71.27
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患
手術あり(経皮的冠動脈形成術等)
処置なし,副傷病なし
118 5.56 4.47 2.54 73.19
050130xx99000x 心不全
手術なし,処置なし,副傷病なし
81 16.2 17.66 17.28 82.04
050070xx99000x 頻脈性不整脈
手術なし,処置なし,副傷病なし
52 10.25 7.54 7.69 75.54
050050xx99200x 狭心症、慢性虚血性心疾患
手術なし
処置あり(心臓カテーテル検査+血管内超音波検査など)
副傷病なし
36 3.47 3.15 0 74.78

循環器科は、24時間365日急性心筋梗塞や狭心症といった虚血性心疾患に対する検査や治療を積極的に行っています。また心不全や不整脈、心臓以外の血管病に対する検査や治療も幅広く行っています。

心筋梗塞以外の虚血性心疾患に対して治療を行った際の平均入院期間は約5日、検査のみの場合は約3日です。また心不全に対する入院期間は平均約2週間ですが、その原因や全身状態によって数日から3週間程度とばらつきがあります。外科的治療が必要な際には、血管外科や近隣病院の心臓外科と連携を密にとりながら対応しています。

小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
080270xxxx1xxx 食物アレルギー
手術なし
処置あり(負荷試験目的等),副傷病なし
115 2.02 2.14 0 3.37
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎
手術なし,処置なし,副傷病なし
87 6.75 6.14 1.15 1.34
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎
手術なし,処置なし,副傷病なし
71 4.61 5.42 0 2.66
040100xxxxx00x 喘息
手術なし,処置なし,副傷病なし
63 6.76 6.62 0 4.73
0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満)
手術なし,処置なし,副傷病なし
56 5.95 5.71 1.79 3.05

当院は周辺人口20万人強の当該地域唯一の小児入院施設です。小児科では各種感染症や川崎病をはじめとする一般的な小児疾患全般にわたって診療しており、初期研修医・小児科後期専攻医の研修施設に指定されています。中でも、小児の救急、気管支喘息や食物アレルギー、神経、血液疾患については常勤医による専門外来を、また、内分泌・代謝、発達、循環器、腎疾患については、非常勤医師による専門外来を行っています。専門外来は予約制ですので、かかりつけの医療機関から紹介状をいただいたら、受診前に小児科外来へお電話下さい。

食物アレルギーについては、毎週4〜6名に対して1泊2日の入院の上で負荷試験を行っており、食物制限の解除が安全にできるようにしています。

また当院小児科は九州大学小児科、福岡市立こども病院と連携しており、診療上はもちろん、臨床研究も共同で行っております。対象疾患については、外来・入院患者さんの保護者の方に研究への参加をお願いすることがあります。未来のこども達によりよい医療を届けるため、主旨にご理解・ご賛同いただける場合はぜひご協力下さい(強制は絶対にいたしませんのでご安心下さい)。

整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折
手術あり(人工骨頭挿入術 肩、股等)
処置なし,副傷病なし
94 27.71 26.3 90.43 82.06 1 2 3
160760xx97xxxx 前腕の骨折
手術あり(骨折観血的手術等)
処置なし,副傷病なし
74 6.3 5.68 9.46 48.36
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。)
手術なし,処置なし,副傷病なし
62 14.23 19.61 85.48 81.06
070160xx01xxxx 上肢末梢神経麻痺
手術あり(手根管開放手術等)
処置なし,副傷病なし
45 4.11 4.83 8.89 71.44
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。)
手術あり(人工関節再置換術等)
処置なし,副傷病なし
31 23.87 24.26 35.48 74

整形外科では四肢や脊椎の骨折の他、膝・肩関節手術・靭帯再建など、幅広く治療を行っています。

加齢に伴い骨粗鬆症になると、転倒により足の付け根の大腿骨近位部骨折が生じやすくなります。骨折部の固定や人工骨頭挿入の手術を行います。

骨粗鬆症があると脊椎は脆弱化するため、転倒などにより容易に脊椎椎体骨折を起こします。通常安静により治しますが、椎体変形が強いときには手術を行います。

転倒し、手を強くついた際に橈骨遠位骨折を起こします。骨折部が不安定であればプレート固定の上、早期運動療法を行います。

また、変形性関節症などの変性疾患、前十字靭帯断裂・肩腱板断裂などのスポーツ障害の治療も行っています。

呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍
手術あり(胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術等)
処置なし,副傷病なし
110 17.02 11.87 2.73 69.18
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍
手術なし
処置あり(化学療法ありかつ放射線療法なし),副傷病なし
33 13.7 10 0 63.06
040200xx99x00x 気胸
手術なし,処置なし,副傷病なし
21 9.62 8.98 4.76 51.95
040040xx9905xx 肺の悪性腫瘍
手術なし
処置あり(化学療法:カルボプラチン+パクリタキセル、ゲフィチニブ 等)
副傷病なし
19 15.63 19.34 0 74.58 1 2 3
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍
手術なし,処置なし,副傷病なし
(検査目的等)
17 6.82 14.58 5.88 76.18

呼吸器外科では、胸部外科領域の様々な良性・悪性腫瘍疾患の診療を行っています。

原発性肺癌は、呼吸器内科と協力して診断し、治療実績のある適切な治療法を選択しています。手術治療対象者には積極的に胸腔鏡を利用した外科治療を行っております。

年間100例以上の肺癌手術を安全に実施しています。手術後に化学療法や放射線治療が必要な患者には、責任をもって最新の化学療法や分子標的治療や免疫療法を行っています。

外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上)
ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等
処置なし,副傷病なし
60 6.07 4.96 0 69.97
060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎等
腹腔鏡下胆嚢摘出術等
処置なし 副傷病なし
43 5.02 7.3 4.65 62.74
060170xx02xxxx 閉塞、壊疽のない腹腔のヘルニア・腹壁瘢痕ヘルニア等
ヘルニア手術
処置なし,副傷病なし
26 10.54 8.26 7.69 73.81
090010xx01x0xx 乳房の悪性腫瘍
乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術
(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等
処置なし,副傷病なし
21 11.95 10.59 0 73.05
060050xx99x40x 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。)
手術なし
処置あり(化学療法あり),副傷病なし
19 9.21 11.26 5.26 76.21
060340xx02000x 胆管(肝内外)結石、胆管炎
腹腔鏡下胆嚢摘出術等
処置なし,副傷病なし
19 5.74 12.72 0 67.68
  • 1. 今回は鼠径ヘルニアや腹壁瘢痕ヘルニアに対する手術が例年より多くなっています。そけい部が脹れていることに気付いて受診し、鼠径ヘルニア(俗に脱腸と言われています。)の診断で手術を受ける患者さんです。当院では鼠径ヘルニア手術後のヘルニア再発予防や疼痛予防のため、手術後2-3日は日常生活や社会生活を避け、入院にて経過観察し、生活指導をしています。
  • 2. 外科では消化器内科と連携し、胆嚢炎・胆のう結石に対して、主に腹腔鏡下胆のう摘出術を行っています。手術創が小さく傷の痛みも少ないため早期に退院可能であり、平均の入院期間は約6日と短くなっています。
  • 3.乳腺外科では乳腺腫瘍の診断、手術、薬物療法を行っており、手術は主に乳房温存手術や乳房摘出術です。

外科全体では、食道癌・胃癌・大腸癌・消化管間質腫瘍・肝癌・膵癌・胆管癌・乳癌などに対して腫瘍摘出手術や薬物治療を行っています。このような外科で行う治療は手術を含めて体に負担がかかりますが、医師・看護師・リハビリ・栄養士・薬剤師・地域連携等のスタッフが協力し、自宅退院を目指した支援を行っています。

脳血管内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
030400xx99xxxx 前庭機能障害
手術なし,処置なし,副傷病なし
57 5.93 5.1 0 68.7
010230xx99x00x てんかん
手術なし,処置なし,副傷病なし
33 7 7.28 12.12 55.18
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)
手術なし,処置あり(エダラボン),副傷病なし
発症前Rankin Scale 0、1又は2"
32 20.41 16.18 25 72.88
010160xx99x10x パーキンソン病
手術なし
処置あり(SPECT等),副傷病なし
22 15.09 19.73 4.55 74.95
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)
手術なし
処置あり(脳血管リハビリテーションあり)
副傷病なし,発症前Rankin Scale 0、1又は2"
19 19.42 16.16 36.84 71.16

急に発症する、めまい、ろれつが回らない、手足がしびれる・動かしにくいなどの症状は脳卒中(脳梗塞・脳出血)の可能性があります。脳卒中の治療は時間が勝負です。当院では24時間体制で脳卒中診療の専門医が待機し、診療を行っています。

脳卒中の入院に関しては、脳卒中専門医による超急性期の治療と日常生活復帰のためのリハビリテーションを並行して診療にあたっています。特に脳梗塞では超急性期に血栓溶解療法や血管内治療を含めた最善の治療を行っています。リハビリテーションでは個々の病状に合わせて豊富な経験を持つ理学療法士・作業療法士・言語聴覚士による自宅退院を目指した訓練を行ってます。病状安定後も復職などさらなる機能回復が望まれる場合は、地域医療機関と協働し継ぎ目のないリハビリテーションを行っています。

めまいの入院に関しては、その原因として脳卒中以外にも耳からくる末梢性めまい症が多くなっています。今年度はてんかんやパーキンソン病といった神経疾患の入院も多く、脳卒中と合わせて積極的な入院加療を行っています。

血液内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
130030xx99x40x 非ホジキンリンパ腫
手術なし
処置あり(化学療法:リツキシマブ),副傷病なし
77 17 16.17 0 68.71
130030xx99x30x 非ホジキンリンパ腫
手術なし
処置あり(化学療法ありかつ放射線療法なし),副傷病なし
19 18.68 17.1 10.53 73.42
130030xx99x30x ホジキン病
手術なし
化学療法あり放射線療法なし,副傷病なし
17 7.71 15.17 0 64.24
130020xx99x3xx 非ホジキンリンパ腫
手術あり(輸血療法等あり)
化学療法あり放射線療法なし,副傷病なし
13 37.38 32.83 15.38 67.54
130060xx97x40x 骨髄異形成症候群
手術あり(輸血療法等)
処置あり(化学療法:アザシチジン),副傷病なし
13 23.92 21.33 15.38 80.69

血液内科の入院患者の60%が非ホジキンリンパ腫です。非ホジキンリンパ腫は血液のがんの一種です。首や腋やそけい部(脚の付け根)のリンパ節が腫れて受診される場合がほとんどです。腫れたリンパ節を採取(リンパ節生検)して診断します。非ホジキンリンパ腫の治療は、抗がん剤や分子標的薬による薬物療法を行っています。非ホジキンリンパ腫にはいろいろなタイプ(組織型)があり使用する薬が異なります。治療が効いて寛解状態になり、60%以上の方が長期生存できるようになっています。70歳以上の患者さんでも、他の治療中の病気や全身状態を考慮し治療を行うことで、半数以上の方が寛解状態になります。

非ホジキンリンパ腫についで、入院患者で多い疾患は骨髄異形成症候群です。骨髄異形成症候群の患者は血液検査で貧血・血小板減少・白血球減少・白血病細胞が認められます。白血病に進行することがあるため「前白血病」とも言われます。直ちに治療を行わずに血液検査で経過をみる場合も少なくありません。治療をする場合は、貧血や血小板減少に対する輸血や化学療法(アザシチヂン注射)を行います。白血病細胞が増加した患者や、輸血が定期的に必要な患者に対して、化学療法(アザシチヂン注射)を実施すると、白血病細胞が減少したり輸血の頻度が少なくなるなど、病気の進行を遅らせる効果が期待できます。

脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
010070xx99020x 脳血管障害(内頚動脈閉塞症など)
手術なし
処置あり(SPECT・PET等),副傷病なし
30 2.93 5.73 0 73.57
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷(外傷性慢性硬膜下血腫,頭部挫創,頭部打撲など)
手術あり(創傷処理・慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術等)
処置なし,副傷病なし
28 13.04 9.69 21.43 80.96
010030xx9910xx 未破裂脳動脈瘤
手術なし
処置あり(造影剤注入手技,動脈造影カテーテル法),副傷病なし
25 3.16 3.02 0 61.12 1 2 3
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷(外傷性慢性硬膜下血腫,頭部挫創,頭部打撲など)
手術なし,処置なし,副傷病なし
17 8.59 7.35 11.76 64.88
010070xx9912xx 脳血管障害(内頚動脈閉塞症など)
手術なし
処置1あり(造影剤注入手技,動脈造影カテーテル法)
処置2あり(SPECT・PET等),副傷病なし
- 4.71 5.32 0 69.86 1 2 3

※ 患者数が10人未満の症例は、- にて表記しています。

脳神経外科では地域の中核病院として機能しているため比較的高齢者の患者さんを診る機会が多く、その中でも脳神経外科においては頭部外傷患者や脳血管障害患者の割合が多い傾向にあります。

転院率については、現在の核家族化の影響もあり、高齢の夫婦のみで生活されている方や高齢で一人で生活されている患者さんが比較的多く見受けられます。そのため個々の病気の影響で家庭復帰がむずかしい場合は、回復期や療養型病院への転院となることもあり、紹介率が高くなっています。

腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全
手術なし,処置なし,副傷病なし
35 11.43 12.05 2.86 72.94
110280xx02x1xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全
手術あり(内シャント設置術・血管移植術)
処置あり(人工腎臓 その他),副傷病なし
19 54.05 35.72 21.05 78.95
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症
手術なし,処置なし,副傷病なし
18 14.5 12.58 5.56 72.39
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全
手術あり(内シャント設置術・血管移植術)
処置なし,副傷病なし
17 11.53 8.75 0 73.18
110280xx99010x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全
手術なし
処置あり(人工腎臓), 副傷病なし
15 20.33 14.21 0 71.2

慢性腎臓病は心血管合併症や死亡のリスク因子として認識されるようになり、慢性腎臓病が進行するとそのリスクも高くなります。腎臓内科は、慢性腎臓病の進行予防を介して合併症や死亡を抑えるために様々な取り組みを行っています。

腎臓病教育入院では、食事療法や薬物療法で可能な限り腎臓病の進行抑制に取り組んでいます。また入院中に心機能や全身の合併症の評価を行っています。

腎生検は慢性腎臓病の原因を調べる検査です。血圧管理や食事療法以外に、患者さんの病態に合わせて特殊な薬剤による治療が可能であるかも含めて判断します。

腎機能が高度に低下し腎代替療法が必要になった患者さんでは、血液透析・腹膜透析・腎移植を説明し、患者さん・ご家族の希望や生活スタイルに合わせて治療方針を話し合って決定します。

治療方針が決定した方には、事前に手術を行うことを提案しています。事前に手術を行うことで入院期間を短くすることが出来、また入院中の感染症などの合併症を減らすことが出来ます。腎移植を希望され、移植が可能と考えられる方には円滑に移植可能な病院へご紹介しています。

糖尿病科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
100070xx99x000 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。)
手術なし,処置なし,副傷病なし,85歳未満
33 14.52 11.05 3.03 59.45
100071xx99x110 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。)
手術なし,処置あり(インスリン注射薬)
副傷病あり(認知症・閉塞性動脈疾患等),85歳未満
31 18.87 15.14 9.68 68.61
100070xx99x100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。)
手術なし,処置あり(インスリン注射薬)
副傷病なし,85歳未満
26 15.69 13.9 0 64.5
100040xxxxx00x 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。)
手術なし,処置なし
副傷病あり(認知症・閉塞性動脈疾患等),85歳未満"
- 12.56 12.36 0 60.78
100070xx99x110 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。)
手術なし,処置あり(インスリン注射薬)
副傷病あり(認知症・閉塞性動脈疾患等),85歳未満"
- 16.5 15.51 12.5 68.25

※ 患者数が10人未満の症例は、- にて表記しています。

糖尿病・内分泌内科での入院は、2型糖尿病の入院が最も多く糖尿病教育入院が中心です。2型糖尿病の治療の基本は生活習慣の改善にあります。当院ではセルフケア能力を高めるための教育入院を行っており、基本は15日間です。長期入院が困難な方には入院期間を少し短くしたり、検査のみや食事体験のみにしたりと、3~10日で相談に応じるようにしました。

1型糖尿病では生活習慣の改善よりも、適切なインスリンの補充が主体となります。カーボカウントの指導も栄養課と連携して行っています。肥満の解消も糖尿病治療に有効です。しかし肥満は短期間での減量は難しく、4週間の入院を勧めています。5-6kg程度の減量が得られる事が多いようです。

糖尿病は動脈硬化や癌の危険因子であり、積極的に精密検査や治療を行っていくようにしています。

連続2週間の血糖モニタリングが可能な最新の医療機器(フリースタイルリブレプロ )を用いて、患者さんそれぞれにあった治療の提案が可能となっています。

皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
080010xxxx0xxx 膿皮症
手術なし,処置なし,副傷病なし
35 8.71 12.51 8.57 58.49
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物
手術あり(皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等)
処置なし,副傷病なし
30 2.2 4.05 0 58.27
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外)
手術あり(皮膚悪性腫瘍切除術等)
処置なし,副傷病なし
21 3.57 8.16 0 77.67
080020xxxxxxxx 帯状疱疹
手術なし,処置なし,副傷病なし
21 7.24 8.98 0 66.62
080100xxxx0xxx 薬疹、中毒疹
手術なし,処置なし,副傷病なし
- 6 10.65 0 47.86

皮膚科では、短期間入院での手術を実施しています。

感染症内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症
手術なし,処置なし,副傷病なし
32 12.34 12.58 15.63 73.22
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎
手術なし,処置なし,副傷病なし
14 20.36 20.92 57.14 83.86
080010xxxx0xxx 膿皮症
手術なし,処置なし,副傷病なし
12 11.17 12.51 8.33 68.42
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎
手術なし,処置なし,副傷病なし
- 5.29 6.14 0 82
180010x0xxx0xx 敗血症(1歳以上)
手術なし,処置なし,副傷病なし
- 21.17 19.01 50 81.67

※ 患者数が10人未満の症例は、- にて表記しています。

感染症内科では主に全身性の感染症(敗血症、ウイルス疾患)や不明熱等の患者を診療しています。その他、海外渡航後の発熱患者の診療も行っています。

院内においては、他診療科の発熱患者の相談・援助業務及び院内感染対策活動に従事しています。また感染症指定医療機関であるため、感染症法で定められている1類感染症、2類感染症、新型インフルエンザ等の発生時に円滑な対応ができるよう体制整備、教育、訓練等に取り組んでいます。

血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
050180xx02xxxx 静脈・リンパ管疾患
下肢静脈瘤手術等
処置なし,副傷病なし
44 2.07 2.85 0 70.39
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患
手術あり(動脈塞栓除去術・四肢血管拡張術)
処置なし,副傷病なし
17 4.24 5.5 0 83.06
050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤
ステントグラフト内挿術
処置なし,副傷病なし
- 9 12.01 0 80.71
050170xx9720xx 閉塞性動脈疾患
手術あり(四肢切断術等)
処置あり(四肢切断術),副傷病なし
- 21.67 35.72 50 77.17
050170xx99000x 閉塞性動脈疾患
手術なし,処置なし,副傷病なし
(検査目的等)
- 10.83 7.68 0 74.33

血管外科では、下肢静脈瘤に対しては1泊2日でレーザー治療を行っています。最新のレーザー機器を用いていますので疼痛や皮下出血が少なくなっています。

下肢閉塞性動脈硬化症に対しては患者の状態に応じて、血管内治療(血管拡張術、ステント留置術)とバイパス手術を行っています。

腹部大動脈瘤に対しては患者の状態に応じて、血管内治療(ステントグラフト内挿術)と開腹手術を行っています。例年は70-80%の患者にステントグラフト内挿術を行っていますが、昨年は開腹手術が過半数を占めました。

婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍
手術あり(子宮全摘術等)
処置なし,副傷病なし
22 10.45 9.87 0 43.77 1 2
120220xx01xxxx 女性性器のポリープ
手術あり(子宮全摘術等)
処置なし,副傷病なし
19 3 2.96 0 37.53 1 2
120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍
手術あり(腹腔鏡下腟式子宮全摘術等)
処置なし,副傷病なし
18 3.5 6.16 0 39.44
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍
手術あり(卵巣部分切除術(腟式を含む。)腹腔鏡によるもの等)
処置なし,副傷病なし
16 7 6.28 0 37.75
120100xx01xx0x 子宮内膜症
手術あり(子宮全摘術等)
処置なし,副傷病なし
15 7.33 7.54 0 36.4

婦人科では、思春期、性成熟期、周閉経期のホルモン変動によるトラブルを中心に診療しています。できるだけ普段通りの生活をしながら治療を続けて頂くために、可能な限り外来での治療、身体への負担が少ない手術を選択しています。

最も力を入れているのは不妊治療であり、一般不妊検査から子宮鏡や腹腔鏡を用いた特殊検査まで行っています。

不妊の原因となりうる子宮筋腫や子宮内膜症、卵巣腫瘍に対しては、妊娠への影響を最小限にするために腹腔鏡手術を積極的に実施しています。なお着床の妨げとなる子宮内膜ポリープに対して子宮鏡手術を選択することにより、正常な内膜の損傷を可能な限り軽減させています。

ご夫婦の希望や生活スタイルに合わせて、タイミング指導から配偶者間人工授精、体外受精へと無理のないようステップアップします。

救急科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
161070xxxxx00x 薬物中毒(その他の中毒)
手術なし,処置なし,副傷病なし
17 3.24 3.56 0 41.24
170020xxxxxx0x 精神作用物質使用による精神および行動の障害(急性アルコール中毒など)
手術なし,処置なし,副傷病なし
- 1.44 2.78 0 30
161020xxxxx00x 体温異常
手術なし,処置なし,副傷病なし
- 4.63 5.73 12.5 75.38
100380xxxxxxxx 体液量減少症
手術なし,処置なし,副傷病なし
- 2.71 9.12 14.29 74.86
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎
手術なし,処置なし,副傷病なし
- 2.67 5.42 0 46.33

※ 患者数が10人未満の症例は、- にて表記しています。

救急科は主に救急車で来院される脳卒中、呼吸・循環不全、重症感染症等の患者さんに対する初期対応や緊急処置を行い、各診療科の担当医へと引き継ぎます。

救急の現場では患者さんの症状・診察所見・各種検査結果などから、的確で迅速な診断・処置が必要となります。地域住民の皆さんがいつでも安心して救急医療が受けられるように対処しています。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード

初発 再発 病期分類
基準 (※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 50 12 17 28 66 - 1 7.8
大腸癌 12 - 39 65 60 50 1 6,7,8
乳癌 23 - - - - - 1 7,8
肺癌 98 48 90 158 152 199 1 7,8
肝癌 - 20 16 - - 75 1 7,8
※ 1 : UICC TNM分類, 2 : 癌取扱い規約

当院は国指定のがん診療連携拠点病院であり、がん患者の多い上記5大がんに対して各疾患の専門医を有する診療科が有機的に連携し、手術・抗がん剤治療・放射線治療を行っています。胃癌、大腸癌、肝癌は消化器内科と外科、肺癌は呼吸器内科と呼吸器外科、乳癌は外科が担当しています。放射線治療医は全てのがん種で放射線治療が必要な場合、治療に参加します。

内訳をみますと、全体のがん患者の症例数は例年より減少しました。肺癌、胃癌、肝癌症例はほぼ昨年同様でしたが、大腸癌、乳癌が減少しました。その中でも肺癌が半数以上を占めている傾向に変化ありません。進行・再発のがんに対しても、手術・薬物療法・放射線療法など患者にあった治療を考えています。また、がんと診断され、当院に受診した時から精神的支援を含めた緩和医療の介入も積極的に行っています。

これらの情報は、厚生労働省の指示による集計方法を用いられており、「患者数」は計測期間内の退院数となります。複数回入院の場合は入院回数分が集計されています。また、がんの疑いで入院してがんでないと判定した症例は「不明」分に集計しています。このような理由から国立がん研究センターが公表しているがん統計の集計値とは異なります。

成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード

患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 35 9.03 61.06
中等症 191 14.61 77.60
重症 36 17.86 83.22
超重症 11 21.55 85.45
不明 0 0.00 0.00

※ 患者数が10人未満の項目は、- にて表記しています。

肺炎の原因や重症度を問わず、人工呼吸管理を含め診療を行える体制を取っております。重症度の高い場合は合併症や併存症を有する割合も高く平均在院日数が比較的長くなっております。

脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード

発症日から 患者数 平均
在院日数
平均年齢 転院率
3日以内 142 25.69 75.61 36.21
その他 32 17.75 74.81 4.60

急性期(発症後1~2週間)の患者を主体に診療しています。日常生活における動作の障害を最小限にくい止めることを目的として、超急性期の血栓溶解療法や血管内治療を脳神経外科と協働して行っています。

脳梗塞のほとんどは発症3日以内に受診されています。脳梗塞によって起こった麻痺や言語障害などの症状に対して、入院中に積極的にリハビリを行っています。さらなる機能回復が望まれる場合には、地域の医療機関と連携して、転院の上リハビリなどの加療継続を行う場合も多くなっています。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード

消化器・肝臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用
パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 389 0.62 1.88 0 69.83 1 2 3
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 108 1.48 8.24 12.96 76.91
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) 49 1.12 8.29 0 72.94
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm以上) 48 1.02 5.88 0 67.75 1 2 3
K654 内視鏡的消化管止血術 43 1.19 10.91 11.63 73.35

消化器・肝臓内科では、内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術は、大腸にできたポリープに対して内視鏡下に細いワイヤーをかけて切る治療です。

内視鏡的胆道ステント留置術は、胆石や腫瘍により胆管の胆汁の流れに障害が起きた時に、ステントという道具を入れて狭いところを広げたり流れをよくしたりする治療です。

内視鏡的消化管止血術は、胃潰瘍などからの出血に対して内視鏡で止血を行う治療法です。

血管塞栓術、選択的動脈化学塞栓術は、肝臓や肝臓内の胆管にできるがんに対して血管を通して抗がん剤を直接肝臓に注射したり、がんに通じる血管を閉塞させてがん細胞を死滅させる治療法です。

当科では胆石症、胆のう胆管炎に対して外科と共同して対応しています。

循環器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用
パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 107 2.59 4.91 1.87 73.46
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) 28 0.11 11.54 3.57 67.68
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) 26 0.38 10.92 7.69 73.85
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 26 8.27 9.31 11.54 79.58
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他) 14 2.07 2.71 0 70.5

循環器内科は、24時間365日急性心筋梗塞や狭心症といった虚血性心疾患に対する検査と治療を積極的に行っております。またその他にも不整脈や心不全、心臓以外の血管に対する検査や治療も幅広く行っています。

急性心筋梗塞や不整脈疾患で治療を行った場合、平均入院期間は約2週間です。また心筋梗塞以外の虚血性心疾患に対する治療を行った際の平均入院期間は約5日となっています。

整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用
パス
K0461 骨折観血的手術(肩甲骨、上腕、大腿) 74 3.93 19.49 68.92 70.3 1 2
K0462 骨折観血的手術(前腕、下腿、手舟状骨) 60 2.02 10.73 25 57.67
K0821 人工関節置換術(肩,股,膝) 60 1.45 22.78 30 73.18
K0483 骨内異物(挿入物を含む)除去術(前腕,下腿) 55 0.89 4.67 0 48.89
K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓形成) 48 3.65 15.54 27.08 68.96

救命センターには多くの外傷患者が搬送されるため、関節や四肢の骨折を伴い、整形外科的治療を必要とすることが多々あります。中には開放骨折、小児の骨折など緊急手術が必要なこともあります。

それ以外の患者に対しても可及的早期に骨折の観血的整復固定術を行っております。小児救急の専門医がいるため、整形外科では小児骨折の治療も専門的に行っています。

股関節や膝関節の軟骨は年齢によりすり減ってきます。それを変形性関節症といいます。股関節であれば足の付根に痛みを起こし、膝関節であれば膝の痛みや水が溜まるといった症状を起こします。内服、関節注射、リハビリなどで治らない場合に、クリーンルームで人工関節手術、骨切り術などを行っております。

脊椎疾患及び外傷については、脊椎脊髄外科指導医が対応しています。

呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用
パス
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える) 51 2.53 12.51 0 67.88
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) 30 4.07 12.6 6.67 72.43
K5131 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除)) 20 4.55 6.5 5 43.75
K514-22 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(区域切除) 17 2.29 13.59 5.88 66.76
K513-2 胸腔鏡下良性縦隔腫瘍手術 10 2.2 10.9 0 52.6

呼吸器外科では、呼吸器外科領域の多くの疾患に対して積極的に胸腔鏡手術を行っています。

胸腔鏡手術は従来の開胸手術に比べて、手術創も小さく肋骨切離も行わないため、痛みも少なく体への負担も軽減されることから低侵襲術式とされています。原発性肺癌の手術症例の80%以上は胸腔鏡手術で行っており良好な成績をおさめています。安全性にも気を配り、手術死亡は全くありません。気胸に対する手術や縦隔腫瘍に対する手術も一般的には胸腔鏡手術を行っています。

大学病院並みに手術スタッフに恵まれており、(呼吸器外科学会の専門医が4名在籍)安全・安心の低侵襲手術が可能となっています。

外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用
パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 81 1.07 4.69 3.7 64.79
K6335 鼠径ヘルニア手術 51 1.45 3.78 0 71.84
K7193 結腸切除術(全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術) 20 7.65 20.75 15 72.6
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 15 1.2 5.73 0 64.13
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈,静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合) 15 0.87 3.07 0 66.93

外科では、良性の胆嚢炎・胆のう結石や急性虫垂炎など、良性疾患には腹腔鏡下胆嚢摘出術を行っています。全ての方ではありませんがこのような良性疾患に対しては可能な限り、手術創が小さく、感染の少ない、手術の痕も目立たない鏡視下手術を行っています。

そけい部が脹れていることに気付いて受診し、鼠径ヘルニア(俗に脱腸と言われています。)の診断で手術を受ける患者も多くいます。当院では鼠径ヘルニア手術後のヘルニア再発予防や疼痛予防のため、手術後2-3日は日常生活や社会生活を避け、入院にて経過観察し、生活指導をしています。

良性疾患に対する手術の入院期間も短縮傾向にあり、多くの方が経過良好にて退院されています。

また当院で治療を受けられる結腸癌・直腸癌・乳癌といった悪性疾患の方は、ほとんどが高齢者で心臓病・脳循環疾患などの基礎疾患を有する患者さんが多い傾向にあります。悪性疾患の患者さんは不安や心配な事も多く抱えていますので心のケアも行いながら、手術後はリハビリテーションを100%導入することで早期回復を促進しております。この様なチーム医療を行うことで入院期間の短縮や入院前の生活環境への復帰がスムーズに行えることを目指しています。

脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用
パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 25 1.68 11.92 24 82.92
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) - 1.33 25.78 33.33 65.44
K164-5 内視鏡下脳内血腫除去術 - 0.13 28.63 75 71.88
K1781 脳血管内手術(1箇所) - 3 11.75 0 52.38
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) - 11.29 32.29 42.86 69.43

※ 患者数が10人未満の項目は、- にて表記しています。

脳神経外科では地域の高齢者を診る機会が多いため、当科では慢性硬膜下血腫という高齢者に特徴的な疾患の治療を行う機会が最も多い状況にあります。地域の中核病院であるため脳腫瘍患者さんの手術機会も比較的多い状況にあります。

また未破裂脳動脈瘤や頸動脈狭窄症に対する脳血管内手術による予防的治療も積極的に導入しており、早期の社会・家庭復帰を目指した治療を行っています。

皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用
パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) 26 0 2.54 0 78.62
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm未満) 21 0 0.57 0 48.86
K0061 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm未満) 13 0 0.62 0 60.77
K0062 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm以上6cm未満) - 0 1.8 0 63.4
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm以上4cm未満) - 0 2.75 0 67.5

※ 患者数が10人未満の項目は、- にて表記しています。

皮膚科では、高齢者の短期入院手術を実施しています。

血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用
パス
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 41 0 1.07 0 70.76
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 21 0.86 10 4.76 80.05
K5606 大動脈瘤切除術(腹部大動脈(分枝血管の再建を伴うもの)) - 1.57 15.57 14.29 70.29
K5612 ステントグラフト内挿術(1以外の場合)(腹部大動脈) - 1.83 6.33 0 80.5
K6145 血管移植術、バイパス移植術(下腿、足部動脈) - 3.6 68.2 0 65.2

※ 患者数が10人未満の項目は、- にて表記しています。

血管外科では下肢静脈瘤に対しては1泊2日でレーザー治療を行っています。最新のレーザー機器を用いていますので疼痛や皮下出血が少なくなっています。

下肢閉塞性動脈硬化症に対しては患者の状態に応じて、血管内治療(血管拡張術、ステント留置術)とバイパス手術を行っています。

腹部大動脈瘤に対しては患者の状態に応じて、血管内治療(ステントグラフト内挿術)と開腹手術を行っています。例年は70-80%の患者にステントグラフト内挿術を行っていますが、昨年は開腹手術が過半数を占めました。

婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用
パス
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) 32 0.91 5.06 0 37.22
K872-3 子宮鏡下有茎粘膜下筋腫切出術,子宮内膜ポリープ切除術 19 1 1 0 37.53 1 2
K873 子宮鏡下子宮筋腫摘出術 17 1 1.29 0 39.18 1 2
K877 子宮全摘術 16 1.19 8.13 0 45.81
K8721 子宮筋腫摘出(核出)術(腹式) - 1 8.63 0 39.13

※ 患者数が10人未満の項目は、- にて表記しています。

婦人科では、思春期、性成熟期、周閉経期のホルモン変動によるトラブルを中心に診療しています。できるだけ普段通りの生活をしながら治療を続けて頂くために、可能な限り外来での治療、身体への負担が少ない手術を選択しています。

最も力を入れているのは不妊治療であり、一般不妊検査から子宮鏡や腹腔鏡を用いた特殊検査まで行っています。

不妊の原因となりうる子宮筋腫や子宮内膜症、卵巣腫瘍に対しては、妊娠への影響を最小限にするために腹腔鏡手術を積極的に実施しています。なお、着床の妨げとなる子宮内膜ポリープに対して子宮鏡手術を選択することにより、正常な内膜の損傷を可能な限り軽減させています。

ご夫婦の希望や生活スタイルに合わせて、タイミング指導から配偶者間人工授精、体外受精へと無理のないようステップアップします。

脳血管内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用
パス
K178-4 経皮的脳血栓回収術 12 0 31.67 75 72.25
K386 気管切開術 - 5.5 76.5 100 73.5

※ 患者数が10人未満の項目は、- にて表記しています。

脳血管内科では、超急性期脳梗塞患者において、障害をできるだけ少なくするために閉塞血管を再開通させる治療(脳血栓回収術)を脳神経外科と協働して積極的に行っています。

脳卒中やその他の疾患によって呼吸障害が見られる場合には、必要に応じて気管切開術を他科と協働して行う場合もあります。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - 0.04
異なる 35 0.37
180010 敗血症 同一 28 0.30
異なる 15 0.16
180035 その他の真菌症 同一 - 0.00
異なる - 0.02
180040 手術・処置等の合併症 同一 23 0.24
異なる - 0.03

播種性血管内凝固症候群(DIC)は、さまざまな重症の基礎疾患(がんや敗血症、外傷など)のために過剰な血液凝固反応活性化が生じ、全身の臓器不全、出血傾向のみられる予後不良の病気です。

敗血症は、肺炎や尿路感染、外傷などの感染部位から血液中に病原体が入り、重篤な全身症状を引き起こす症候群です。基礎に悪性腫瘍、血液疾患、糖尿病、膠原病(こうげんびょう)がある場合、あるいは高齢者、手術後の状態が多くあります。

当院は、DICや敗血症を生じる重篤な疾病にも対応しています。

 

更新履歴

2019/09/27
DPCデータに基づく『平成30年度 病院指標』ページを公開しました。

 

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